三兎を追うものは… -4ページ目

三兎を追うものは…

公務員試験(独学)、教職課程、民間就活の体験談です。自分の体験が、後輩の不安の解消に少しでも役立てばうれしいです。

1日目・昼まで」編に引き続き、私が受けた、国家一般職文部科学省の官庁訪問の体験談を書いていきます。

 

「1日目・昼まで」の時に書き忘れたんですが、官庁訪問初日の朝、受付をして控室に入ると、簡単なアンケートがありました。

官庁訪問中の滞在場所とか、どうしても来られない日、そして終電などを書くアンケートです。

アンケートを回収した後、人事のにこやかなお姉さんが「みなさん終電の時間を書いてくれましたが、そんなに遅くなりませんから安心してくださいねー」とにこやかに言ってました。

 

それでは、本題の「1日目・午後」編です。

午前中に一回目の面接を終えて、お昼ご飯を食べ、少ししたら二回目の面接に呼ばれました。一回目同様、学生5人対面接官3人だったと思います。ただ、二回目は学生も面接官も、メンツは一回目と違っていました。

一回目同様、来訪者メモの内容について聞かれたり、資格のところに教員免許取得見込みの旨を書いていたため、お約束の「先生にはならないんですか?」を聞かれたりしました。

ただ、「~にはならないんですか?」は、教員免許取得者だけではなく、全員が聞かれていました。「工学系の学部に通っていらっしゃいますが、工学を生かす職業には就かないんですか?」と聞かれている人もいました。

一回目は全員が同じようなことを聞かれたのに比べて、二回目は、個人的な質問が少し増えた気がしました。

 

さて、二回目が終わったのが14時半くらい。ここから、ひたすら待機しました。控室に置いてある文部科学白書(官庁訪問対策に、事前に興味があるところは読んでいました)をパラパラ見返したり、検定合格ほやほやの教科書を読んだり(国語の教科書の小説とかは、良い暇つぶしになりました)。

 

…そうこうしているうちに、「1番の方、来てください」と名指しで誰かが呼ばれました。

突如ざわつく控室。

これまでの面接は5人ずつ呼ばれていたのに、急に一人だけ呼ばれるなんて何事だ??

 

10分ぐらいで、1番の彼は帰ってきました。

 

実はこれは、面接と同時進行で行われる「面談」というものです。

就職状況などを人事の人とお話しするもので、採点対象ではないようです。

私は2日目にこの「面談」に呼ばれました。番号順で呼んでいるわけでもなく、一日目を突破した人もしなかった人も呼ばれていたので、どういう順番で呼んでいるのかはよく分かりませんでした。

 

しかし、この「面談」以外には特にやることもなく。14時半ごろ二回目の面接を終えた私はひたすら待機でした。

 

そして辺りが薄暗くなってきたころ、

「〇番、〇番、〇番・・・・・の方、荷物を持ってついてきてください」と10人くらいが一気に呼ばれました。

「荷物を持って」ということは、今日はもう控室には帰ってこないということ。すなわち、結果発表です。

朝から隣に座って仲良くなっていたAさんも呼ばれました。

「明日も会えるといいね」と、お互いの一日目突破を祈って手を振ります。

荷物を持って出て行った彼らの結果がどうだったのか、控室に残った人たちには分かりません。

何とも言えない緊張感が控室を包みます。

その後も数回に分けて、半分くらいの人たちが帰っていきました。

 

まだ自分は待機しているという事実は、果たして良いサインなのか悪いサインなのか…。

 

そうこうしているうちに夜の7時を回りました。

…そろそろ帰れないんですかね?(笑)

と思っていたとき、にこやかな人事のお姉さんがやってきました。

 

「みなさん、申し訳ないんですがまだかかります。今のうちに…晩御飯の調達をしてきてください。」

 

この一言で、まだまだ帰れないんだろうな、と察しました。

でもまだ、高をくくっていました。9時くらいには解放されるだろう、と。

 

霞が関のローソンでおにぎりを買い、食べてまた待機。

すると。

「〇番と〇番と〇番と〇番と〇番の方、荷物を置いたまま来てください」と、私を含む5人が呼ばれました。

「荷物を置いたまま」ということは、まさかの、三回目の面接です。

 

今までに帰っていった人たちは面接を二回しか受けていません。彼らの結果がどうであれ、彼らの結果は二回の面接で決まった、ということです。

なのに私たち5人は三回目の面接が行われる。

それはつまり、「迷われている」ということです。

案内されながら、「迷われている」という事実にショックを受けつつ、これまでとは比べ物にならないくらい緊張しました。

 

迷っているだけあって、これまでよりも長い面接でした。

聞かれたことは、二回目よりもさらに個人的でした。

併願先を書いている人は、その理由を聞かれました。

私も地元の県庁を書いていたので、「志望度は50:50だ」と強調しつつ(ほんとは70:30で県庁なんですが)、理由を答えました。

あと、失敗談も聞かれたかな。

 

三回目の面接を終え、控室に帰り、一緒に受けた4人と「私たち、迷われてるんだね」と苦笑い。

その後も、2,3組が三回目の面接に呼ばれていました。

 

そうこうしているうちに9時も回り、泊めてもらっているEちゃんから「まだかかりそう?洗濯物あればやっとくよ?」とLINE。

Eちゃん、マジで神です。

 

さすがに10時には帰れるだろう、という期待も裏切られ、気づけば夜の11時を回っています。嘘だろ。終電まで30分しかないんだけど。もはや結果よりも終電の方が気になる始末。

一日目の結果を知りたがっていた地元の親も寝てしまい、Eちゃんからも本気で心配のLINEが来ました。

 

その頃になれば、残っているのは10人程度。

「文科省に軟禁されてる」ってツイッターに書いたら炎上するかな?とか、笑うに笑えない冗談を交わしつつ、お互いに顔を見合わせて苦笑いするしかありません。

「こんなに遅くまで残しといて不合格を告げるほど、文科省も鬼畜じゃないだろう」という観測的希望のみが、私たちを支えていました。

 

そして、私を含む3人がついに呼ばれました。

「皆さんにはまた明日、9時ごろ集団面接に来てほしいと思っています」

一日目、突破です。

長かった…。

 

そして、終電に飛び乗り、Eちゃんのアパートに着いたのは夜中の1時でした。次の日聞いた話だと、終電を逃した人もいたらしい。

「みなさん終電の時間を書いてくれましたが、そんなに遅くなりませんから安心してくださいねー」って言ったのはどこの誰だ…。

 

お風呂に入って布団に入ったのは夜中の2時。

LINEを開くと、私よりずっと先に呼ばれて帰ったAさんからLINEが来ていました。

「私たちは呼ばれた後、不合格を告げられました…」と教えてくれていました。世知辛いですね。

でも、初日を乗り越えられたのは少なからず、朝Aさんと出会えたお陰です。彼女が今どこで働いているのか分かりませんが、どこかで元気に頑張っていることを願っています。

 

そんなこんなで、長い長い官庁訪問初日は幕を下ろしました。