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三兎を追うものは…

公務員試験(独学)、教職課程、民間就活の体験談です。自分の体験が、後輩の不安の解消に少しでも役立てばうれしいです。

さて、今日からいよいよ官庁訪問について書いていきます。

私が受けたのは、国家一般職の文部科学省です。

 

官庁訪問にはいろんな噂があると思います。

「拘束が激しい」、とか、「この部屋に通されたら有力候補」とか、「深夜まで帰れない」とか、「待ち時間が長すぎて誰かがトランプを持ってくる」とかとか。

そのあたりの真偽は、省庁や、総合職か一般職かなどで異なると思うので、あくまで私の経験談として読んでいただければと思います。

 

ただ、最初に断っておくと、私が読んだ体験談では、「まず第一志望の〇〇省に行って、待ち時間の間に第二志望の××庁に行って、終わって携帯見たら〇〇省から連絡が来ていて1時間後に二回目の面接って言われたから急いで戻って、それが終わったら第三希望の△△省に空きがあるか電話して…」みたいな超アクロバットだったんですが、全然そんなんじゃなかったです。

一度文科省に入ったら最後、何らかの形で文科省の官庁訪問が終了する(=早い段階で不合格になるor内々定をもらう)まで、他の省庁なんて行く余裕もなければそんな雰囲気でもありませんでした。

官庁訪問2日目には、2日目から参加のグループのための控室があったので、その部屋の人たちは恐らく、第一志望の省庁で初日に不合格となり、第二希望の文科省に2日目から来た人たちだったのでしょう。官庁訪問に行くからには、腹を決めて第一志望の省庁とサシで勝負する覚悟が必要のようです。

 

さて。官庁訪問は7月11日からでした。

関西住みだった私は、前日から東京の大学に通う友人に泊めてもらい、確か、9時の受付開始に対して8時半前ぐらいに着いたと思います。

9時まで入れないので、入り口前で待機します。

私より前には10~15人ほど来ていたと思います。

 

元々知り合い同士なのか2~3人で立ち話をしている人もいれば、1人で黙々と資料(予備校の資料かな?)を読んでいる人もいれば、1人で不安げに周りをちらちら見ている人もいました。

私もその「不安げ」な人の一人だったのですが、3メートルほど離れたところに立っていた人と目が合いました(朝とはいえ、みんな暑いので日陰に避難するため、必然的に話ができる距離に人がいました)。

 

会釈、からの

「ここで…いいんですよね…?」と向こうから話しかけてくれました。

「多分…あってますよね?」と私も返します。

「なんか、思ったより人、少ないですよね。もっと並ぶのかと思った」と彼女。

「ですよね、でも、看板立ってるし、ここですよね、きっと」と私。

そこから、「どちらから来たんですか?」「今日、何時までかかるんでしょうね…」などと自己紹介しつつおしゃべり。

 

彼女をAさんと呼ぶとして、初日の朝にAさんと出会えたことは幸運だったと思います。

先に言っておくと、官庁訪問の周りの学生は、ライバルというより戦友というほうが近いです。敵視していたら、そのうちメンタルがやられますw

私のように一人で乗り込む方は、ぜひ待っている間に、同じように一人で不安そうな方に声をかけてみたらいいと思います。

 

さて。そうこうしているうちに係の人が出てきて「並んでください」と指示が出ました。その頃にはもう大勢集まっていたかな。

割と早めに来ていたAさんと私は、列の割と最初の方に並び、必然的に整理番号も早いほうでした。

この整理番号が、官庁訪問中の受験番号のようなものです。

「〇番から×番の方、どうぞ」のように面接に呼ばれます。

 

列のまま文科省の建物に入り、受付で順番に来訪者メモを提出します。

そして、控室に通されます。

控室は、前日の説明会でも使った部屋。

学校の多目的教室くらいの大きさの部屋で、3か所に分かれてそれぞれ20人ずつぐらい座るようになっていました。席は自由です。

せっかくなので、私はAさんと座りました。

 

ここでしばらく待機です。おそらく、裏で来訪者メモを分けたりコピーしたりするのでしょう。その間、控室は何とも言えない緊張感に包まれます。人事の人が再三「控室は採点対象外なので、リラックスしてお過ごしください」と言ってくれます。「待ち時間によかったら読んでください」と、文部科学白書とか、検定合格ほやほやの教科書とかが置かれていました。

そうは言われても緊張しますが、シンとしてるわけでもなく、案外自由におしゃべりできます。

Aさんは予備校に通っているそうで、予備校からもらった、先輩の経験談などが載った「官庁訪問対策本」を読んでいました。予備校勢との情報量の差を改めて感じつつ、私も、来訪者メモを作るときに書いた下書きや、来訪者メモのコピーを見直しました。(あ、来訪者メモのコピーは絶対持っていきましょう!!)

それぞれ、緊張しつつも「教育志望?」「あ、文化志望なんだね」などと情報交換したりもしました。

 

そして、いよいよ面接開始です。

一回目の面接は5人ずつくらい、ほぼ番号順に呼ばれていったと思います。私は3番目か4番目のグループでした。

驚くことに、面接が終わったら同じ控室に帰ってくるので、何を聞かれたか、どんな雰囲気だったか、教えてもらいたい放題でした。「直前で何を聞かれるか知った程度で太刀打ちできる面接じゃない」という文科省からの無言のメッセージなんでしょうかね。

 

さて。「〇番から×番の方、こちらへどうぞ」と、いよいよ私の番号を含むグループが呼ばれます。Aさんも同じグループでした。少し離れた部屋に案内されます。入ると、仕切りで仕切られたブースのような空間がいくつかあって、そこでそれぞれ面接が行われているようでした。

学生5対面接官3か4だったと思います。

基本的に、挙手制ではなく、番号順に聞かれていくスタイルでした。

質問の多くは来訪者メモの内容について「詳しく説明してください」「具体的に説明してください」でした。どれだけ来訪者メモに自分の思いを託しているか、どれだけ真剣に考えたかが鍵だと思います。逆に言えば、来訪者メモを真剣に考えてきていれば、淡々と話して終わる面接でした。あと、「あなたの弱みを教えてください」って聞かれた気がします。

全部で4,5問くらいだったかな。

さすがにみなさん、スラスラと答えていましたし、民間で時々見かけた「ハイッ!ワタクシが御省を志望イタシマシタノハ!」みたいなわざとらしいのもいなかったし、逆に「とにかく子供が好きで!」みたいな感情論の人や奇抜さを狙ったような人もおらず、みんな真面目にしっかりと自分の言葉で語っていました。

正直、受けた者の視点から見ると、第一回の面接では受験生にさほど差が無いように思えました。だから、自信もなければ絶望もない、そんな手応えでした。強いて言えば、入省してやりたいことの具体性に若干バラツキがあった気もします。「教育に携われればどこであっても頑張りたいです」という人もいれば「ICTを使いこなせる教員の育成に携わりたいです」みたいな人もいました。

控室に戻り、Aさんやグループの他のメンバーと労いつつ、まだ呼ばれていない周りの人に情報をばらまきます。変に情報を隠す人はいませんでした。「真ん中の人無表情でマジ怖いよw」みたいなことまで共有しました。こういうやり取りを通して、控室の中は段々と謎の結束で固まっていきます。

 

何グループもあるため、午前中の出番はこれで終了です。来る前に買っていたコンビニのおにぎりでお昼ご飯です。

霞が関にはローソンもありました。自分の面接が終わったら当分は待機なので、トイレに言ったりローソンにおやつを買いに行ったり自由にできます。このローソンにはこの先、非常にお世話になります。官庁訪問期間中にいくら稼いだんだろう、あのローソンw

スマホも自由に触れるし、2日目からは突っ伏して寝ている(?)人もいました。私も、待機時間が長いとは聞いていたので、念のために文庫本を持っていっていましたが、本当に読みました。それくらい、待機時間が長いです。

…が、午前中なんて序の口でした。

ここから官庁訪問が本領を発揮します。

その話はまた次回。

 

官庁訪問初日に言えることは、

・他の受験生は敵ではない、戦友である。仲よくしよう。

・来訪者メモはやっぱりいかに真剣に書いたかが大事

ってことでしょうか。