episode 12, 会社員時代 やっぱり、描きたい


大学院2年の春。

IT系をメインに、教育系も少し含めて就職活動をしました。

30社ほど受けて、IT系の少人数の会社に就職が決まりました。

1社受かったら、スパッと就職活動は終わりにしました。

この時点で、大学院2年の初夏。

修士論文に力を入れないと、今度は卒業が危ない…。

というわけで、2月までは修士論文に全集中、でした。

修士論文を無事提出し、審査にギリギリ通り、大学院は卒業。

ついに、社会人となりました。

IT系の会社に入ったので、ソフトウェア開発に携わることになったのですが…。

わたしの目的は、
《結婚して、子育てする。その為に男性社員が多い所で仕事をする》
でしたね。
(文字で書くと、何だか恥ずかしい目的(照))

それまで勉強していたのは、心理学。

…もうもう、大変でした(泣)。

また大学の時と同じ選択ミスをしたかも!!と思いました。

自分から修羅の道を選んでしまった、と…。

とにかくプログラミング言語の基礎知識がないので、空き時間はとにかく勉強。

仕事は、先輩に教わりながらですが、聞いたことを忘れないようにひたすら集中。

プログラミングのミスがあれば、その分帰宅が遅くなる…。

というか、会社を出るのは毎日夜中の12時以降でした。

最悪、泊まり込みで修正するなんてことも。

きつすぎて、トイレで泣いたこともありました~。

毎日足がつかない海でおぼれるように仕事して…1年半で、その時にやっていたプロジェクトを抜けることになった時。

同じプロジェクトで働いていた他社の男性が、告白してくれました。

わたしも尊敬している人だったので、その後交際が始まりました。

違うプロジェクトに移り、また1年半経った頃、もうIT系はやめよう、と退職を決意しました。

退職してしばらくゆっくりしようと思っていたのですが、なんとなく見ていた転職雑誌に、母校の大学の派遣職員の募集記事が載っていました。

直感で、働きたい!と思い、即応募。

結局、退職後1か月で再就職しました。

大学の派遣職員は、前職と比較するとパラダイスで。

17時に時間通り退社できるのが、もう、ありがたくてありがたくて。

時間があるって、すばらしい~!って思いました。

最初のうちは、ショッピングしたりお茶したり、そういうことが楽しかったのですが、そのうち、もっと何か…熱中できることをしたい、と思うようになりました。
(当時、交際している相手とは遠距離恋愛になっていました)

やっぱり…絵、描きたいな。

他にやりたいこと、思いつかないや。

もやもやと、絵を描きたい気持ちが高まっていきました。

この後目的通り結婚して子育てするのだったら、絵でお金を稼げる状態になりたい。

そう思っていたら、ある日、通信教育のさし絵講座の広告が目に飛び込んできました。

この講座を受けたら資格が取れるんだ…。
とにかく何か始めたいから、挑戦してみよう。

そう思って、通信教育のさし絵講座を始めました。

 


 


資格の広告って、よくできてますよね。

「何かしたい」という漠然とした欲望に、ズバッとヒットする言葉を上手に選んで書かれている。

広告に心が動くとき、そこに引っかかっているのは、自分の何の感情?と考える必要がある、と今は思っています。