この「これまでの道のり」の記事は、メインの内容をなるべく端的に書こうとしているので、親との葛藤や、人間関係のアレコレ、絵に関すること以外の深い悩み…にはほとんど触れていません。

受験も、進路選択も、サクッと決めているように書いていますが、決めるまで、そして実際に動き出すまで、かなり時間がかかっています。

悩みまくって、迷いまくって…どこかで腹をくくって、進んできたんですね。

 

episode 11, 大学院時代 もう後がない


大学4年になると、クラブ活動はゆるゆると引退モードになり、必要な時以外は行かなくなりました。

大学院進学を決めたら、受験に合格するための勉強が始まりました。

今いる大学の大学院は、社会人も通えるように夜間授業がメインでした。


夜に集中して勉強できるのがいい、と思い、通っている大学の大学院一校のみ受験することに決めました。

落ちたら…後がない。
やるしかない。

クラブ活動がほぼなくなり、必要な履修内容もだいたい3年までで取り終えていたので、残りの時間は、受験勉強と卒業論文に費やしました。

そして、2月。
無事、合格しました。

それからは、とにかく少しでも早く出版社持ち込み用の原稿を作ろう、とマンガを描きました。

大学院に入学してからは、昼間は勉強、夜は授業、という生活になりました。


夜の授業にレポート提出がないときは、家でマンガを描いていました。

そして、1年生の時、なんとか1作描き上げて、出版社に持ち込みに行きました。

その時の話が、この記事です。

実は大学4年のときに、それまでに描いた作品で持ち込みに行ったことはあるのですが、自分でもやりきった感のない作品だったので、手ごたえもイマイチ…。

その不満な点も盛り込んだ上での、作品の持ち込みでした。

マンガの持ち込みをしてみて、あ、やっぱり、自分は漫画家にはなれないな…向いてないな…と思ってしまいました。

なら、イラストはどうだろう?と思い直して。

小学生の時の夢に、ちゃんと決着をつけようと思って、雑誌コバルトのイラスト大賞に応募することにしました。

課題の小説を読んで、指定のイラストを描いて、応募したのですが…もう、全然だめだぁ…という感じで。

当時の流行りを知らないし、求められている画風も分かっていない。

他の応募作品を見て、わたしの絵、なじんでないなぁ…と思ってしまって。

マンガもダメだし、イラストもダメじゃないか…。

過去の楽しい気持ちだけでなんでもできる気持ちになっていた絵について、自信を失ってしまいました。

大学院は、2年しかない。

あと1年で卒業になってしまう。

心理学の大学院だったので、周りはカウンセラー志望、検査技師志望、施設勤務志望…心理学の専門職を目指している子ばかりでした。
(そんな中で漫画家志望が混ざっているなんて異色すぎ)

1年生の間、スクールカウンセラーの実習をしていて、私立の中高一貫校のカウンセリングルームに定期的に行っていたのですが、これがまた…毎回、落ち込んでしまうんです。

子どもたちの抱えている悩み、苦しみ…人の話を聞いて、スパッと自分と切り離すのが難しかった。

どうしよう…わたし、心理学系の仕事、あまりなりたいと思えない…。

大学院を卒業した後、どうするのか?

マンガ・イラストは自信喪失、心理の専門職はなりたくない…じゃ、何をすれば、いいの?

わたし、どうしたい??

……。

「未来に何か、残したい」

湧いてきた、気持ち。

え?何それ?

…あ、そうか、子ども、かも。

結婚して、子育てする。

子どもは、未来の可能性、そのものだ。

今のわたしの、素直な気持ちは、それだ。

そこから、この後の人生で、結婚して子どもを持つにはどうしたらいいのか、逆算がはじまりました。

まだ、誰とも付き合ったこともないのに。

結論。
男性が多くて、女性が少ない職種に、就職しよう!

そんな理由で、IT系の会社を受けまくることにしたのでした。

 


 

 

 

 

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