おはようございます!
未来志向型 経営戦略コンサルタント
渡邉ひとしです。
中小企業も大企業も
日本の市場に於いては
同じ『外部環境』のもとで
懸命に営業活動をしています。
大企業の課題や
経営手法を観察することで
自社の経営に活かしてください。
今日の企業事例[第396話]は
<大林組>です。
(*写真はイメージです。)
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大阪で成長して東京へ進出
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1892年に
大阪で土木建築請負業である
<大林店>を創業しました。
1904年に
店名を<大林組>と定めました。
1909年に
合資会社<大林組>を設立しました。
1918年に
株式会社<大林組>を創立しました。
1919年に
株式会社<大林組>に
合資会社<大林組>を合併しました。
1936年に
株式会社<第二大林組>を設立しました。
1937年に
株式会社<第二大林組>が
株式会社<大林組>を吸収合併し
商号を株式会社<大林組>に
変更しました。
1973年に
大阪初の超高層ビル『大阪大林ビル』
を竣工し本店を移転しました。
2010年に
本店を東京へ移転しそれぞれ
東京本社と大阪本店に改称しました。
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< 大林組 >のビジネスモデル
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18年7月に
米国<SRIインターナショナル>との
提携を発表しました。
米国<スタンフォード>大学の
研究機関を前身に持つ
<SRIインターナショナル>ですが
タブレットの3次元画像と照らし合わせて
設計図通りに鉄筋が
組み立てられているかが分かる
システムを開発したことで
検査時間を最大で半減できます。
<SRIインターナショナル>発の
スタートアップである<サイズミック>と
ロボット工学を基にした
人工筋肉を使って作業員の動きを助ける
衣料を開発することも決めました。
<大林組>オープンイノベーション
推進プロジェクトの堀井環チーム部長は
「<ウーバー・テクノロジーズ>
のように産業構造を壊す動きが
建設業でも出てくる可能性がある」
と述べています。
2018年12月に
人工知能を使って効率化する
業務システムを開発したと発表しました。
免震構造ビルなどの基礎に打設する
コンクリートの充填率を
目視検査しますが
人工知能を使って自動計測し
検査担当者が目視していた
作業負担を効率化します。
5日以上かかっていた
充填率の計測作業を
新システムでは
およそ2~3日で終えることができます。
2019年1月に
モニターの画面上で実際のクレーンの
動きを制御できるシステムを開発しました。
モニター上に建設現場とクレーンを
3D画像で再現し
鳥瞰的な視点から画面上で
10センチ単位で動きを確認できます。
技能労働者の不足が続くため
熟練の技を補完するシステムとして
実用化を目指します。
2019年3月に
<大林組>などの企業グループ4社は
大型複合ビルを建設すると発表しました。
<大林組>のほか<京浜急行電鉄>
<ヤマハ><新日鉄興和不動産>
で構成する企業グループで
横浜市の『みなとみらい21地区』にある
みなとみらい線・新高島駅前に
地上28階建てのWEST棟と
15階建てのEAST棟の2棟を建設します。
2棟合わせた就業者数は
1万2000人程度になる見通しで
2020年12月に着工する予定です。
2019年5月に発表した
『2019年3月期』の連結決算は
純利益が前期比22%増でした。
シンガポールや北米の子会社など
海外建設事業の受注高は
21%増加しました。
青森の競技場や首都圏のオフィスなどの
大型案件などの工事も順調に消化し
2期ぶりに最高益を更新しました。
2019年6月に
『サステナビリティ債』を発行しました。
環境への貢献や社会問題の解決などに
資金使途を限定する社債で
調達した資金は
地熱発電から水素を製造する研究など
再生可能エネルギー分野への
投資を予定しています。
2019年7月に
『バックホウ自律運転システム』を
共同開発したと発表しました。
<大林組>は<NEC><大裕>と
ダンプトラックへの土砂積み込み作業を
自動化できるシステムを開発。
バックホウ(油圧ショベル)を
離れた場所にある『自動制御装置』から
無線を使って制御できます。
熟練技能者による操縦ノウハウや
人工知能技術を活用することで
掘削や積み込み時の動作を
高精度に再現することが可能になります。
2019年7月に
日本初の高層純木造耐火ビルの建設に
着手すると発表しました。
次世代の研修施設の在り方を
突き詰めた結果
全ての構造部材に木材を使用する
『高層建築物の木質化』でした。
<大林組>設計本部プロジェクト設計部の
伊藤泰部長は
「中規模建築物では鉄骨造や
鉄筋コンクリート造を
木造に置き換える需要が
近い将来に盛り上がるだろう」
と述べています。
2019年12月に
建築資材の運搬などへの活用を見据え
輸送用ドローンの実証実験を始めました。
『空飛ぶクルマ』を開発する
スタートアップの<スカイドライブ>と
100キログラムまで輸送できる
ドローンの開発を目指すほか
2020年秋の活用を目指し
飛行の安定性や効率を高めます。
2020年2月に
『5G』を活用して建設機械を
遠隔操作する実証実験を実施しました。
<大林組>は<KDDI><NEC>と共同で
次世代通信規格『5G』を活用して
建設中の三重県『川上ダム』で
遠隔操作と自動運転で
道路造成工事の一連の作業が
できることを実証しました。
建設業は作業員の高齢化と人手不足が進み
建設機械の遠隔操作で
施工の効率化を進めていきます。
2020年4月に
緊急事態宣言下にある7都府県の建設工事を
原則的に中断すると発表しました。
社員や下請け会社などの
身体、生命の安全を守ることを最優先し
対象となる現場は約350件で
発注者と協議し工事を順次止める考えです。
2020年5月に発表した
『2020年3月期』の連結決算は純利益が
前期から微減の1130億円でした。
建築工事で採算の悪化が見込まれるため
損失引当金を計上しました。
2020年6月に
国内の建設現場に顔認証技術を活用した
入退管理サービスの採用を発表しました。
スマートフォンやタブレットなどから
作業員の顔を識別し
全地球測位システム(GPS)で
位置情報も同時に取得することで
入退場の場所や時間を正確に把握できます。
<NEC>が提供する
『建設現場顔認証 for グリーンサイト』
はクラウド型のサービスですが
建設会社向け労務管理サービス
『グリーンサイト』と連携させることで
国内の全ての現場で活用する考えです。
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株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役
未来志向型 経営戦略コンサルタント
愛知産業大学 非常勤講師
中部大学 非常勤講師
渡邉ひとし
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〔投稿内容〕
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