おはようございます!
未来志向型 経営戦略コンサルタント
渡邉ひとしです。
中小企業も大企業も
日本の市場に於いては
同じ『外部環境』のもとで
懸命に営業活動をしています。
大企業の課題や
経営手法を観察することで
自社の経営に活かしてください。
今日の企業事例[第384話]のテーマは
『世界を感染症の脅威から守る』
(*写真はイメージです。)
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『シオノギ・ミュージックフェア』
55周年を迎えて継続中
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1878年3月に
創業者の塩野義三郎氏が大阪で薬種問屋
<塩野義三郎商店>を開業しました。
1919年6月に
<塩野義三郎商店>と<塩野製作所>を
合併して<塩野義商店>を設立しました。
1943年に
<塩野義商店>を<塩野義製薬>に
商号を変更しました。
1964年8月に
『シオノギ・ミュージックフェア』の
放送を開始しました。
2001年に
アメリカで<シオノギUSA>を
子会社として設立しました。
2016年4月に
国内のコンシューマーヘルスケア事業を
<シオノギヘルスケア>へ承継しました。
2018年6月に
<シオノギヘルスケア>が<ロート製薬>
との資本提携を発表しました。
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<塩野義製薬>のビジネスモデル
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2018年3月に
インフルエンザの治療薬である
新薬『ゾフルーザ』を発売しました。
<塩野義製薬>の新薬『ゾフルーザ』は
細胞内でウイルスの増殖を防ぐ仕組みで
効果が早く表れて長く続くため
1回の服用で治療ができます。
5日間服用が必要な『タミフル』など
競合薬に比べて患者の負担が軽くなり
飲み忘れも防ぎやすいため
「インフルは塩野義の製品だけあれば
よいというところまでやっていく」
と<塩野義製薬>の手代木功社長は
述べています。
厚生労働省などの調査によると
日米欧のインフルエンザ患者数は
年間4500万人程度で
インフルエンザによる死者数は世界で
年間50万人いるとの推計もあります。
2018年9月に
健康食品の通信販売を<宝ヘルスケア>の
全株式を取得すると発表しました。
あわせて<タカラバイオ>の
健康食品事業の買収も発表しました。
昆布由来のサプリメント
『フコイダン』などの健康食品を
通信販売で手がけていますが
<宝ホールディングス>グループの
健康食品事業を一体で取得することで
高齢者向けの健康増進事業を
強化する狙いです。
2018年10月に
インフルエンザ治療薬『ゾフルーザ』が
米国で承認を受けたと発表しました。
日本と台湾をのぞく全世界で
『ゾフルーザ』の販売権を持つ
スイス製薬大手の<ロシュ>が
承認を得たと発表しました。
日本では3月中旬に発売し
約2週間で24億円を売り上げました。
このため『2019年3月期』の
連結純利益が前期比9%増に
なりそうだと発表しました。
2018年11月に
米国の製薬会社から開発権を取得した
抗うつ薬の臨床試験を始めました。
従来品は効果が出るまで
2~4週間毎日服用する必要があり
やめると症状が悪化していました。
効果は服用した翌日に表れるほか
2週間連続で服用すると
1カ月近く続くようになりましたが
服用回数を減らせる
医薬品の開発に取り組み
競争力を高める考えです。
2019年1月に発表した
『2018年4~12月期』連結決算は
純利益が前期比18%増でした。
インフルエンザの新型治療薬
『ゾフルーザ』の国内販売が
大幅に伸びているほか
米国で承認されたことも追い風になり
ロイヤルティー収入が増加しました。
2019年3月に
<長崎大学>とマラリア研究について
包括連携協定を結んだと発表しました。
<長崎大学>の熱帯医学研究所に
研究部門を新設して
<塩野義製薬>の研究者を派遣し
基礎研究と並行して
治療薬やワクチンの研究開発に
取り組みます。
マラリアは蚊が媒介して
毎年2億2千万人が新たに感染し
44万人が死亡しています。
「温暖化で日本や北米など
北半球の国々に感染が
広がっていく可能性がある」
と<塩野義製薬>の
手代木功社長は述べています。
2019年5月に
人工知能医療機器を開発している
<アイリス>と資本業務提携しました。
<アイリス>が開発している
インフルエンザ診断を支援する
人工知能医療機器を対象に
将来のライセンス契約に関する
優先交渉権を得ました。
<塩野義製薬>は中期経営計画で
『世界を感染症の脅威から守る』ことを
課題の一つにあげています。
2019年5月に発表した
『2019年3月期』の連結決算は
純利益が前期比22%増でした。
抗エイズウイルス薬に関する
ロイヤルティー収入が大幅に増え
3期連続で最高益を更新しました。
2019年10月に
ワクチン開発の<UMNファーマ>を
完全子会社化すると発表しました。
経営資源を投入して
ワクチン事業の強化につなげる考えです。
2020年3月に
米国のバイオスタートアップに
追加出資したと発表しました。
遺伝子異常による幼少期からの知能障害や
アルツハイマー型認知症などの
治療薬候補を手掛けるスタートアップです。
2020年3月に
新型コロナウイルスの検査キットについて
独占販売契約取得の協議を始めました。
中国の<ヴァゼム・バイオテック>と
輸入する<マイクロブラッドサイエンス>と
業務提携に向けた協議を始めました。
一滴の血液と希釈液をキットに垂らすと
10分で感染の有無がわかる
90%以上の精度の検査キットです。
契約締結後に研究用として販売し
国や自治体への寄付も検討します。
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株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役
未来志向型 経営戦略コンサルタント
愛知産業大学 非常勤講師
中部大学 非常勤講師
渡邉ひとし
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〔投稿内容〕
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