おはようございます!
未来志向型 経営戦略コンサルタント
渡邉ひとしです。
中小企業も大企業も
日本の市場に於いては
同じ『外部環境』のもとで
懸命に営業活動をしています。
大企業の課題や
経営手法を観察することで
自社の経営に活かしてください。
今日の企業事例[第383話]のテーマは
『茶葉や茶系飲料に徹底したこだわり』
(*写真はイメージです。)
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茶系飲料市場で最大手となりました
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1966年6月に
創業者の本庄正則氏が静岡市に
<フロンティア製茶>を設立しました。
1969年5月に
株式会社<伊藤園>に商号を変更しました。
1977年に
直営専門店『茶十徳』の第1号店を
神奈川県横浜市にオープンしました。
1981年に
世界初の缶入り『ウーロン茶』を開発し
販売を開始しました。
1985年に
缶入り緑茶『煎茶』を開発し
販売を開始しました。
1989年2月に
缶入り緑茶『煎茶』を『お~いお茶』と
ブランド名を変更しました。
2004年8月に
通信販売事業を開始しました。
2006年10月に
<フードエックスグローブ>を傘下にして
『タリーズコーヒー』日本法人を子会社化。
2017年に
『お~いお茶』の累計販売数量が
300億本を突破しました。
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<伊藤園>のビジネスモデル
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2018年5月に
新商品『お~いお茶 新緑』が
垂直立ち上げを果たしました。
ターゲットとしたのは
20~30代の働く女性で
仕事や家事、育児に追われるなか
次の行動に切り替える際に
リフレッシュできる飲料を
求めていることが調査で判明し
気分転換や集中力の向上が期待できる
緑茶成分の『テアニン』を多く含む
一番茶のみを使い
女性のかばんに入れやすいように
ボトルの高さを抑えるなど
容量は470mlとしました。
2018年11月に
中国『支付宝(アリペイ)』に対応した
自販機の設置を始めたと発表しました。
日本での移動のために
『Suica』などを使う中国人旅行者も多く
中国<アリババ集団>の
スマートフォン決済サービス『支付宝』と
IC乗車券『Suica』など
交通系電子マネーの決済に対応する
国内初の専用端末が付いた自販機を
1000台規模まで増やして
訪日中国人を取り込む狙いです。
2018年11月に
抹茶の新ブランドを
立ち上げると発表しました。
健康志向の高まりを受けて国内外から
抹茶に注目が集まっているため
専用ブランドを設けて
ビジネスチャンスを広げる狙いです。
宇治抹茶の独自ブランドで
新ブランドは『四方の春』。
新ブランドをコンセプトにした
カフェの開業などのほか
海外市場での商品展開も目指します。
2018年12月に
『お~い お茶』の茶殻を活用した
人工芝の休憩スペースをオープンしました。
<三菱地所>が
再開発事業を進める東京駅周辺区域で
『常盤橋ティーズパーク』を
竣工しました。
茶殻を使った人工芝は抗菌消臭や
表面の温度上昇を抑える効果が
あるといいます。
2019年2月に
大型ペットボトル商品を
値上げすると発表しました。
コスト上昇が続くことが想定され
企業努力だけで吸収し続けることは
困難な状況となりつつあるとの判断で
6月1日出荷分から
お茶や野菜ジュースなど22商品の
希望小売価格を引き上げます。
2019年3月に
<アサヒ飲料>と互いの清涼飲料を
4月中旬から供給すると発表しました。
自販機事業が
コンビニエンスストアなどとの
競争が激しくなるなか
大都市圏を中心に
相手方の製品を販売し
炭酸飲料とお茶という
各々の強みを持つブランドを
自販機に取り入れることで
利用を促進したい考えです。
2019年3月に
<松坂屋名古屋店>南館2階を改装した
新フロアで茶葉販売店を開業しました。
新フロアの『キキヨコチョ』は
美容や食、雑貨をテーマにした
街中の路地や横丁をイメージした内装で
休憩できるスペースも広く設けています。
茶葉販売店『ルモンド デュデ』は
紅茶やルイボスティーなどを
試飲できます。
2019年4月に
海外事業の売上高営業利益率を
10%に引き上げると表明しました。
米国やアジアを中心に
健康志向が高まっており
ペットボトル飲料『お~いお茶』や
『抹茶グリーンティー』が好調のため
『2022年4月期』をめどに
海外事業の売上高営業利益率を
10%に引き上げる考えです。
2019年6月に
『2019年4月期』の連結決算は
純利益が前期比15%増でした。
上半期は運送費の上昇などが響いて
営業減益でしたが
下半期は
配送を委託する外部業者と協力して
コスト削減に取り組んだ成果が出ました。
2019年8月に
むぎ茶の茶殻を材料に使用した
緩衝材を開発したと表明しました。
<ノーリツ>と共同で開発した緩衝材で
商品の梱包などに利用できます。
古紙製緩衝材の原料に茶殻を混ぜることで
従来より紙パルプ使用量を20%削減し
緩衝材の重量を7%抑えました。
2020年1月に
『GAP』を取得した農園で
生産されたものに限定すると表明しました。
現時点で調達農園の約80%が
日本版の『JGAP』などを取得しており
『お~いお茶 緑茶』の原料茶葉の全量を
2020年度上期中に取得する見込みです。
国連の『SDGs』への関心の高まりもあり
農家の支援などで安全や環境を重視する
消費者に応える考えです。
2020年3月に発表した
『2019年5月~20年1月期』の
連結決算は純利益が前期比10%増でした。
前年同期に計上した商品の
廃棄損がなくなったほか
ペットボトル飲料の小売店での安売りが
減ったことが寄与しました。
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株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役
未来志向型 経営戦略コンサルタント
愛知産業大学 非常勤講師
中部大学 非常勤講師
渡邉ひとし
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