こんにちは。
渡邉ひとしです。
企業事例[第350話]のテーマは
『海外事業シェアの過半数を目指す』です。
(*写真はイメージ写真です)
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企業名は<良品計画>
ブランド名が「無印良品」
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1980年12月に
無印良品を<西友ストアー><西武百貨店>
<ファミリーマート>で発売を始めました。
1983年に
直営1号店を東京・青山に出店して
百貨店でのインショップ化を始めました。
1989年6月に
<西友>から独立して
株式会社<良品計画>を設立しました。
1991年7月に
海外1号店をロンドンに出店しました。
2006年8月に
<イデー(IDÉE)>の事業を譲り受け
株式会社<ニューイデー>を設立しました。
2007年11月に
アメリカの第1号店を
ニューヨークに出店しました。
2011年12月に
連結子会社であった<花良品>を
解散しました。
商品名の「無印良品」は
ノーブランドグッズ (no brand goods) を
和訳したブランド名です。
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<良品計画>のビジネスモデル
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2018年1月発表した
「2017年3~11月期」の連結決算は
純利益が前期比16%増でした。
人件費や物流費などの販管費は増加しましたが
国内で衣料品や生活雑貨を中心に
販売が好調でした。
値下げしたニットやダウンなどの
衣料品が人気で客数が増え
化粧品や食品も
顧客の支持を集めたこともあり
国内の既存店売上高は7%増えました。
在庫処分に伴う値引き販売も減り
粗利益率が改善し同期間として
5年連続で最高益を更新しました。
同じく2018年1月に
2019年末をめどに
中国の標準店の5倍程度となる
売り場面積3000平方メートル規模の
主要大型店の数を
現在の3倍に増やすことを表明しました。
中国には海外店全体の50%に相当する
約220店があり
海外事業の稼ぎ頭になっています。
標準店の品揃えは衣料品の割合が高いですが
主要大型店では売り場を広げることで
生活雑貨を充実する考えです。
経済成長などを背景に
今後も伸びが期待できる市場として
北京や南京などを候補に
4~5店追加する見込みです。
同じく2018年1月に
<良品計画>世界初となる「MUJIホテル」が
中国広東省深圳で開業しました。
客室にも『無印良品』の寝具や
アメニティーグッズを提供するなど
無印良品を体現できるようにしました。
この「MUJIホテル」を通じて
ビジネスパーソンなどの新たな消費者を
呼び込む狙いです。
2018年3月に
世界最大の店舗となる
『イオンモール堺北花田店』を開業しました。
ショッピングセンター内にあった既存店を
移転・増床して従来の11倍の
売り場の広さにしました。
初めての産地直送の鮮魚や精肉を扱う
『食の専門売り場』を導入して
売り場の半分を食関連に充てました。
スーパーのように日常的に
買い物に訪れる消費者を取り込み
主力とする衣料や生活雑貨の
販売の底上げにつなげる考えです。
2018年4月に
「2019年2月期」の純利益が
前期比11%増を見込むと発表しました。
中国では若者を中心に派手さを好む
これまでの消費性向から
安心・安全やシンプルさを重視する傾向が
強くなってきています。
変わりつつある中国の消費者の心を
つかみ続けられるかが
好業績のカギになっています。
2018年9月に
冷凍陳列棚を置いた国内4店で販売を始め
冷凍食品事業に参入しました。
大型店を中心に順次広げていき
2019年2月までに20店に
拡大する予定です。
海外でも冷凍食品の需要は高まっており
ネット通販でも取り扱いを始め
世界での売上も見込んでいます。
2018年11月に
オフィス内で菓子や雑貨の無人販売を
始めることを表明しました。
店舗を出せないオフィス内に入り込み
休憩需要を取り込む狙いで
スマートフォンによるセルフ会計である
「MUJI Pay」を取り入れます。
2019年4月に
ホテルを東京・銀座に開業しました。
生活雑貨店「無印良品」に併設したホテルで
実際に販売するカップなどを備品に使い
日本では初めてのホテルの開業となります。
宿泊客が商品を体験することで
「無印良品」の販売促進を狙います。
同じく2019年4月に発表した
「2019年2月期」の連結決算は
純利益が前期比12%増でした。
中国を中心とした海外事業が堅調で
4期連続で純利益が最高を更新しました。
2019年6月に
8月末から約1100品目の商品を
値下げすることを表明しました。
対象は肌着や菓子などの日用品が中心で
消費者の節約傾向が続くなか
10月に予定されている消費増税で
懸念される消費落ち込みに対応するため
衣料品や生活雑貨の値下げで
顧客数増につなげる考えです。
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株式会社未来デザインカンパニー 代表取締役
未来志向型経営コンサルタント
愛知産業大学 非常勤講師
中部大学 非常勤講師
渡邉ひとし
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