ラーメン二郎 立川店 | グル狂日記

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長くてクドいです。
ここから先は覚悟してお進みくださいませ。
かしこ。

2024.5.17(金)

  ラーメン二郎 立川店

  de狂った話だ。

 

 

 GW返上で続いていた怒涛の社畜生活も、今週でなんとか一旦峠を越えた。久しぶりに少しだけ解放された週末を迎えたが・・・

 

 日々の業務に忙殺される一方で、改めてマネジメントの難しさに直面した今回の繁忙期。年上の部下をどのように扱うか。同じような悩みを抱える管理職も多い事であろう。

 

 ましてや要職を勤め上げ面の皮が鉄板級に厚くなったリタイヤ組の扱いほど面倒でストレスの溜まるモノはない。恐らく本人もわかっているのだろう。今の立場が昔とは違う事を。しかし、人間とは一度高い水準に身を委ねてしまうと中々そのステータスを捨てきれないモノである。

 

 先ずは自己の正当化から始まり、言い訳をして保身に走る。面倒なことはしないのがデフォルト、自分で調べる何それ美味しいの?数え上げたらきりがない。

 

 こういう部下に如何に気持ちよく仕事をして『いただくか』。前もって手回しして段取りを整えたり、持ち上げて見たり、へつらってみたり。色々しても結局は『働かない』ここへ行きつきそれが強烈なストレスとなって己に襲い掛かる。

 

 恐らく自分も後数年後に直面するであろう問題に改めて自分を客観視することの難しさを垣間見た気がする。

 

 明日は我が身だ。

 

 如何に謙虚になれるか。

 

 それがオノレの社畜人生のウイニングランをスマートなモノにするか、かつての部下であった上司たちから嘲笑されるものになるかに繋がってくると確信した今宵。

 

 

 身体より心が疲れ切ったそんな週末。思い切り機関銃の様なトークを聞いて色々な事から解放されたいと向かった先は立川二郎。

 

 

 もうすっかりコロナ前の様相を取り戻した立川駅前の繁華街。みんなストレスを抱えて生きているんだろう。開放した方がエエ。

 

 

 よく利用していたコインパも300円/60分から200円/30分に値上げ。世の中なんでもかんでも値上げである。全く世知辛い。

 

 

 店には20時20分頃に到着。並びは20名ほど。前にアルコールを飲みながら広がって大声で話すグループ(教師と教え子か?)がいてうんざり。二郎歴40年と自慢する御仁よ。40年間何も学んでこなかったのかと問い詰めたい。

 

 

 癒しを求めてやって来た立川で更に身を削られるほどのストレスを感じながらもなんとか入口まで到着。この間、20時30分には助手が出てきてテントの消灯とサイドウインドウのシャッターを下ろしていた。

 

 

 件の御仁は「汁なしやつけ麺は邪道だ!」と息巻いていたがこの多様性が求められる時代に何をか言わんやである。

 

 

 その汁なしがレギュラー化した券売機にて、少な目豚1枚700円と味玉100円を2枚、しょうが50円を購入。

 

 

 店主の前に陣取り、食券をカウンターに置き「麺半分で!」とオーダー。厨房内は新しいオリジナルキャップを被ったよしお店主といつもの男性助手。

 

 いつ話しかけられてもいいように構えてはいたがついぞ声を掛けられず助手からコール確認。

 

麺半分豚1枚 700円

味玉味玉 200円

しょうが 50円

950円也。

 

 

 コールはニンニク少しとアブラ。まあ色々とアレなビジュアルの一杯が来た。

 

 

 味玉はいくつ入っていたか分からないが、恐らく崩れて売り物にならないものをご厚意で入れてくれたのであろう。有難うございます。

 

 

 そしてニンニクと生姜。ニンニクは少な目という概念がこの店にはないらしい。

 

 

 そして恐ろしいほど下品な『アブラ』。かつてこれほどオドロオドロしいアブラを見たことが無い。肉カスも勿論だがコレだけの「一本アブラ」を読者の皆さんは経験したことがあるだろうか?

 

 

 ホレッ!これだ。恐ろしいだろう?ゾッとするだろう?実際自分も鳥肌が立ったモノである。最早猛毒の域を完全に超えている代物。

 

 

 対して味玉は実に上品で優等生な仕上がり。既に出身店の一之江のレベルに到達していると思われるテイスト。コチラに来たら是非とも頼んでほしいアイテムだ。

 

 特にこの蕩けるような黄身。是非一度ご賞味いただきたい。

 

 

 モヤシを中心とした野菜をルーシーに付けて頂くと同時に立川ワールドが開幕だ。

 

 

 独特のスモーキーなフレイバーを纏った立川汁は美乳化のスープに更に液体油も加わったストロングスタイル。ちょっとやそっとのアブラ耐性では乗り越えられない大きな壁である。

 

 

 半分でオーダーした麺。少し前より加水率が高くなったか?表面は割合滑らかでツルッとした食感である。

 

 

 ともすればこの状態の麺を大幅にオマージュすると亜流でありがちな麺肌がツルッツルで小麦がパンパンに詰まった硬くてゴワゴワの麺になるのであろう。

 

 

 しかしそこは何と言っても二郎。ラーメン二郎の麺はそんなゴワついていたり、カチカチに硬くてツルッツルだったりしないのである。

 

 

 オーションというあまり製麺に向いていないと言われる小麦で打たれた麺はともすればモソっと若しくはボソっとした食感になるが、主に豚肉から取った出汁(因みに今宵の立川では細かく砕いた骨も店じまい時に回収していた)と専用の醤油に大量のグルをブチ込んで仕上げたスープに浸かるととんでもないモンスターに化けるのである。不思議だ。

 

 

 白胡椒も勿論合う。入れなきゃ損である。

 

 

 半分でもいつまでも減らない麺にだいぶ詰め寄られた頃、豚の存在を思い出した。

 

 

 柔らかくシットリとした肉質の豚。

 

 

 汁なし用か?新設された黒胡椒も振り掛けてみた。このチューニングだと山椒系の調味料も合うはず。亀戸同様導入を検討してほしいものだ。

 

 

 最後は粗挽きの唐辛子を振り掛けて。ふと頭上から「疲れてますね?でも、ぶっ倒れるまで働いてこそ仕事ですよ!」っと、まるで昭和のモーレツ社員を想起させるような事をいきなり言い出す店主。

 

 

 盛んに5月14日がご自身の誕生日であることを強調されていたが、もう過ぎたことだ。気にしないでおこう。

 

 

 ごちそうさまでした!

 

 

 謝意を述べると、店主から差し入れが。これで疲れを癒してくださいと。有難い事だ。

 

 

 外に出ると少しだけ心が軽くなっていた。

 

 R55JCW 拝