2024.1.15(月)
ラーメン二郎 西台駅前店
西台二郎をこよなく愛した御仁が急逝して一年が経つ。
その数日前、西台二郎新年初営業の朝、博店主と彼と三人で話したのが最後の会話となった。
正に青天の霹靂ともいうべき突然の訃報に触れ恐ろしく動転し、慌ただしく通夜に参列し、年甲斐もなく涙した。
自分より一つ歳下の彼の名は知っているが、仕事も家族も住まいも大体の事しか分からない。何故なら「ラーメン二郎」だけで繋がった間柄だからだ。
仕事もプライベートも何の関わりも持たないオジサン同士が、大好きなラーメン二郎だけで長い間繋がっていた。
ただ世代的にも近い私たち二人は、共にバブル期を学生時代に経験しており、当時の話題で良く盛り上がったりもした。
彼は大の酒好きであったが私は余り酒を飲まないし、普段の行動がクルマの為、彼と飲んだ機会は他の方々と比べるとだいぶ少ない。
しかし西台二郎をはじめ色々なところへ一緒に出掛けた。そう、自分の愛車の助手席に一番多く座った「赤の他人」でもあった。
前橋二郎から越谷二郎へハシゴした事。
栃木二郎から東京の彼の家まで送るつもりが、5月の大型連休帰りの大渋滞に巻き込まれ、とても送ることが出来ずに高崎線の北本駅で降りてもらった事。
千葉二郎で一緒に啜っていた時、偶然店に来た私の息子に親である私より早く気づいた彼には驚かされた。その千葉からの帰り道、翌日から京都二郎を目指すという彼を東京駅まで送った事を今でも鮮明に覚えている。
他にも数知れず色々なお店に行ったものだが、何と言ってもお互いのホームグラウンドでもある西台二郎では、何度一緒に並び、何度一緒に博さんの二郎を啜ったのか数えきれない。
そんな彼は西台二郎のミニを良く食べていた。そう、大好きなビールと共に。
久米仙人さんのSNS投稿より…
今宵、彼が見守る2番シートで普段呑まないビールを頼んで「赤・白・黒」の儀式で献杯した。旨く真似できただろうか…
そして彼が生前最後に西台二郎で頼んだメニューを復唱した。
ラーメンミニ 770円
白ネギ 110円
しょうが 110円
うずら 110円
海苔 60円
1,160円也。
コールは「そのまま」。
彼の様に優しくフワフワとした麺。
豚はこのほかにもう一枚入っていた。
あの頃と変わらぬ博さんのラーメンを、彼の食べ方を真似しながら心の中で色々と話した。
久米さん、今どうしてますか?
そちらの景色はどうですか?
自分はこの一年、色々と考えさせられることがありました。人と人との付き合いなんて実に刹那的なもんですね。
何がきっかけで相手を嫌な気持ちにさせてしまったのか、自分でもよく分からない事があったり…
コチラには全く心当たりが無くても急に距離を置かれ、どうしたら良いか分からなくなったり…未だに考えても答えが出ない事が多いです。
ただ暗い事ばかりでもなくて、新しい素敵な出会いや楽しい出来事もたくさんありましたよ!
それに何と言っても相も変らず博さんの旨い逸杯を啜っています!コレだけは最後に貴方と話したあの頃と何も変わってません…。
元気だった頃の貴方は、いつも穏やかで、にこやかで、争いごとを好まず、誰からも好かれる素敵なイケオジでしたねぇ。
自分もそう生きていきたいといつも思っているのですが、修行が足りないせいか中々上手くいきません。
貴方の最後の西台リポートを私のブログに掲載させてください。
それくらい良いですよね?(笑)
2023.1.12
ラーメン二郎西台駅前店
— 久米仙人 (@kumesenn) 2023年1月12日
ラーメンミニ
白ネギ、うずら、ショウガ
缶ビール
お久しぶりの夜の部🌙
家族からの迫害を避け
ニンニクの代替に白ネギ!
赤酢を入れると油淋鶏風で
旨いッスー💯💯💯🈵🈵🈵
美味しゅうございました🙏 pic.twitter.com/FxTvwemQb4
久米仙人さんのSNS投稿より…
久米仙人さんのSNS投稿より…
今夜は博さんとそんな貴方の事をたくさん話しながら最後のうずらまで頂きました。
久米仙人さんのSNS投稿より…
ただ、貴方の得意技であった『完飲』はしませんでしたけどね…
食べ終わって上を見上げると、素敵な彼の笑顔がそこにあった。
2023.1.13で更新が止まったままの彼のTwitterの「ラストツイート」は、私の上野毛二郎レポの「リツイート」。
2024年の今、天国で彼が管理しているXの最上段、所謂『固定』のポジションに、自分の「ポスト」があり、この先も残り続けて行くことが少しだけ彼との時間を固定してくれる様な気がしています…
さて、色々と面倒な世の中だけど貴方の分も頑張って生きていきますよ。
R.I.P. 久米仙人.
R55JCW 拝
【追悼ブログ】