ラーメン珉珉 鐘ヶ淵 | グル狂日記

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長くてクドいです。
ここから先は覚悟してお進みくださいませ。
かしこ。

2023.10.15()

  ラーメン珉珉 鐘ヶ淵

  de狂った話です。

 

 

 毎年この時期は地元の祭りなんです。

 

 自分も幼少期から学生時代頃迄は、着物の裾をまくって派手なパッチを見せながら提灯を持って山車の先頭に立ち、他の町内の山車との出会いがしらに『曳っかわせ』で大声を出すなんていうことをやってました。

 

 

 でも祖父母が亡くなったりして、山車のあった町内に縁が無くなってしまったのを機にお祭りは参加するモノではなく見るモノに変わってしまったんですよ。

 

 祭りに参加して血がたぎるという経験を味わってしまった私にとって、見るだけの祭りほど虚しいものは無く、時と共に祭りから遠ざかることが多くなってきてましてん。

 

 

 そんな(どんな?)今年も例年通り、祭り初日から交通規制で身動きが取れなくなる前に地元を脱出して秩父方面へ行ってまいりました。

 

 

 「関東甲信越で有名な」という『有名な』枕詞でおなじみの珍達そばで、激熱細麺の珍達そばを火傷しながら食べ…

 

 

 食後は番場通りの昭和レトロ感満載のパーラーコイズミで自家製チョコレートソースの絶品パフェで癒され…

 

 

 過去に両店をリポートしていますので上記リンクから興味のある方のみご覧ください。

 

 

 交通規制をかいくぐってやっと帰宅できた後は、これまた番場通りの老舗、武島家さんのいなりずしとかんぴょう巻きを自家製のけんちん汁と共に頂きました。遠くに祭囃子を聞きながら束の間のお祭り気分を味わって…。

 

 そして祭り二日目の本日日曜は朝から雨。予報ですと午後から止みそうですから、お祭りの方は何とかなるでしょう。本番は夜ですし。

 

 そんな(どんな?)本日は朝からの冷たい雨で気温も低く、何か体の芯から温まるものを頂きたいという気持ちになります。

 

 

 そうだ、珉珉のタンタンメン食べよう。モチのロンde単品別皿の半パーコー(豚肉の唐揚げ)とライスも付けて。

 

 ウホッ!

 約1年ぶりとなる珉珉のラーメンを想像しただけでテンション上がって来たぞオイッ!

 

 早速支度をして『マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)』が行われている中、都心部へ向かいます。公式サイトで調べた結果台東区あたりまでは規制が入りそうですけど、珉珉がある墨田区付近は影響がなさそうなので一安心。

 

 雨の中、安全運転で向かいましょう!

 

 

 しかし雨が凄いです。信号待ちで止まったのはR254BPの現時点での終点ポイント。この先が整備されると某板橋区某ラーメン二郎某西台駅前店迄の移動時間が劇的に短縮されるはずなんですが…いつになることやら。

 

 

 雨の首都高を慎重に走り堤通ランプで降りると目的地はすぐ目の前なんですが…

 

 

 実は初回の訪問で臨休を喰らった苦い思い出があり、今日も内心ドキドキしながらお店の前まで来ました…

 

 

 無事に準備中の札を確認しホッと一息付き、コインパーキングに向かいます。

 

 

 お店裏手のコインパ。画像右奥に🈵マークが見えますが其方が直近のコインパ。まだ一度も停められた試しがありません。

 

 

 この階段が天国への階段

 

 

 基本的に火曜水曜が休みのようですが臨休もあるらしく、お店がSNS等を発信している感じでもないので中々危険な賭けとなりますね。

 

 

 開店45分前の10時半に着きましたが無論先客はありません。ラーメン二郎のように早くから並ぶお客さんは自分の少ない経験上無いようですが、開店時間にはガッツリ並ぶのも毎回の事。

 

 

 先頭に陣取り、色々と観察。コチラは屋根付きのテラス席(笑と待合椅子が有りますので、雨は凄いですが濡れずに快適に座って待てます。

 

 

 コチラもご多聞に漏れず材料費高騰の煽りを受けて麺類は値上げした模様。

 

 

 前回のメニューと比べると30円ほど値上がりしていますね。

 

 

 積み重ねられた油類と醤油に洗剤。因みにごま油はかどや純正、白大豆絞り油がニッカ製、醤油はヤマサのこいくちといったラインナップ。油は混ぜて使うんでしょうかね?

 

 

 そして最初麺箱かなって思ったんですけど、積み上げられたプラ箱に丸上食品工業(株)というのがありました。餃子は外注品なんですかね?過去に一度食べましたけど美味しかったです。

 

 

 少し寒いですが、開店時間を待ちます。パートタイマーのオネイサン達がゾクゾクご出勤されるのを見ながら待っていると、11時を過ぎた頃に店内からは珉珉名物のパーコー(豚肉の唐揚げ)をあらかじめ見込み揚げ?する良い匂いが…ラブ

 

 お客さんもだいぶ並び始めた定刻通りに入り口のシャッターが上がり店主さんから「お待たせしました」のアナウンスがありました。

 

 

 先に席を押さえるように案内が有りますので、カウンター最奥の落ち着く席に陣取り、給水機で麦茶を汲むというコレまた珉珉特有の儀式を済ませて再度着席。

 

 

 髪色ピンクの威勢の良いパートのおねいさんにタンタンメン薬味多め、単品半パーコー別皿、小ライスといささかややこしい注文を無事に終え一安心。

 

 

 厨房内は麺上げに専念する男性店主さんと付け回しをゴリゴリにこなす森高千里系クールビューティーな女将さんとパートのオネイサンが2名の計4名。

 

 お客さんのほとんどが近所の常連さんで、パートさんは皆さんのいつものメニューをフル暗記されている感じで「○○でいい?」って聞いていました。

 

 で、女将さんの声掛けがパートさんにも徹底されていて、細かい気配りを含めてホスピタリティーは最上級ランクといって間違いありません。威勢の良さと細かな気配りが同時成立する接客は中々味わえませんので是非とも経験してみてください。

 

単品半パーコー(別皿)

380円也。

 

 

 皆さん殆どの方がアルコールを頼まれます。私は車なので勿論「麦茶」ですが、そんな私にも本日の一番手でパーコーが届きました。

 

 写真は卓上のラー油と七味唐辛子でメイク済みのモノ。

 

小ライス

100円也。

 

 

 ライスは小さ目の茶碗に山盛り。私には十分ですが食べる方なら普通のライスにすることをオヌヌメしますです。はい。

 

タンタンメン(薬味多目)

1,050円也。

 

 

 そうそう、珉珉のタンタンメンは泡立つスープが特徴なんですよ。えぇ、えぇ。

 

 

 クリーミーに泡立ったスープの隙間に透明な油の層が見え隠れしています。コチラのお店では全てのラーメンに透明な液体の油が浮いているのがデフォ。常連さんの中には「油少なめ」を事前コールされる方が多かったですね。

 

 

 多めでお願いした薬味(ネギ)が明らかに増量され脇には坦々麺ならではの『肉味噌』が乗っています。

 

 

 それでは早速いただいてまいりましょう…先ずは泡立つルーシーから…うんうん、これこれ。珉珉のタンタンスープは兎に角ゴマのクリーミーさが際立つテイスト。

 

 辛さは殆ど感じません。ベースのスープは動物系でしっかりと出汁を感じ、液体油が香ばしさをプラスするタイプ。そこへ胡麻ペーストが加わり肉味噌で坦々麺へと仕上がる感じ。

 

 

 豚挽肉ベースであろう肉味噌にも辛さは感じません。味付けは割と淡泊。素材である豚肉の風味を活かしたモノ。個人的にはこの肉味噌はほんの少しだけピリ辛感が欲しいかもしれません。

 

 

 麺は自家製なのか製麺所なのかは分かりませんけど、加水率低めの中細ストレイト麺。少しだけ抵抗感のある舌触りと低加水故のルーシーの吸い込み具合がハンパねーモノ。

 

 茹で加減は割と硬かったり柔だったりとデフォがよく分かりませんけど、本日はやや硬めの茹で加減でした。

 

 

 坦々麺に付きものの青物は青梗菜ではなくほうれん草。結構タップリと入っていますね。彩りも抜群です。

 

 

 肉味噌を絡めて啜るのもまた格別に旨いです。ベースのスープにクセが無く、しっかりと化学の後押しもあってバッチリ味わえること間違いなしです。

 

 

 一通り麺を味わってから、コチラの名物「パーコー(豚肉の唐揚げ)」を頂きます。これ、配膳されてから結構経ってますけど口に入れた瞬間やらかしました。そうです。揚げたては灼熱なんですよ。なので、フライングしてつまみ食いした過去には大やけどをしまして肝心のラーメンを啜るのが辛かったことも…

 

 なので手を付けずにいたのですがもう大丈夫だろうと高を括って口に放り込んだらこのザマですよ。まったく。

 

 

 このパーコー、そのまま食べるのは勿論、色々な楽しみ方があります。先ずはタンタンメンに浮かべて、麺を食べながらルーシーが染み込むのを待ちます。

 

 

 ラーメンライスということで、偉大なる昭和の発明「ラーメン・オンザ・ライス」を堪能。

 

 

 そして先ほどからスープに漬けていたパーコーをパクッと。うーん、クリーミーなタンタン汁がカリッカリだった衣にしみ込んで身体が震える程うんまい。

 

 

 後半戦は辛さ控えめのタンタンメンに、ラー油・胡椒・七味唐辛子をブチ込んで魔改造。これでパンチを上げると一気にワイルドな感じになります。

 

 コチラの自家製ラー油はそれほど辛くありませんのでパーコーにも坦々麺にもタップリと振り掛けてオッケーです。

 

 

 そして最後の〆は「パーコー・オンザ・ライス」で御座います。残りのパーコーをライスに乗せ、坦々麺の丼の底から薬味のネギとクリーミーなルーシーを適量掛けて仕上がりです。

 

 もう当然言葉を失う旨さなんですよ。コレだけは食べた人にしかわかりませんので、コチラのパーコーとラーメンを召し上がっていただくしかありません。はい。

 

 

 ごちそうさまでした!

 

 丼をカウンターの上に上げると「ありがとうございます!」と威勢よくお礼を頂きました。後会計ですので現金で会計を済ませ、店主さんと女将さんに謝意を伝えてお店を後にしました。

 

 

 美人女将の笑顔で気持ちよく送り出されると、雨は小降りになっていました。

 

 

 滞在時間は72分で駐車料金は500円也。100円/15分といった感じで、まあ標準的ではないでしょうかね?

 

 

 帰りは板橋区は蓮根に寄り道。

 

 

 &TAKANO PAINで珠玉のお宝を数々ゲット。

 

 

 

 

 

 

 いつもおいしいパンを作ってくれるタカノパンの店主さんご夫妻も珉珉に興味津々で、是非とも食べてみたいと仰っていました。月曜日がタカノさんはお休みなのでワンチャンありそうですねぇ~チュー

 

 

 

 

 

 

 帰宅してこのブログを書いている今、明けた窓からお祭りのお囃子の音と庭の金木犀の香りが流れ込んできます。

 

 今年は暑かったので金木犀が遅れたため、滅多に味わえないコラボを体験できました。

 

 R55JCW 拝