関越ラーメン仙龍 東所沢 | グル狂日記

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かしこ。

2022.5.6(金)

  関越ラーメン仙龍 東所沢

  de狂った話です。

 

 

 3連休して1日仕事、またまた3連休して1日仕事という8日間を過ごしましたけど、なんだか中途半端で、休んだ気もあまりしないですけど働いた気も勿論しないというGWでした。

 

 勿論わたくしは今日も仕事で、休みでしわ寄せがきている分結構なハードワークに疲弊して夕方に。

 

 

 定時で帰れたのでジムで1時間ほど運動して温浴施設へ。軽く整って晩飯は東所沢の名店、またの名を「ネギの聖地」関越ラーメン仙龍で頂こうとやって来ました。

 

 

 この仙龍ですけども、昭和の終わりから平成にかけての頃は関越自動車道所沢ICの入り口付近、R463を所沢方面へ向かったインターの手前の道端に店を構えて?おり、掘立小屋みたいな建物と屋外隣の自販機、そしてその前に丸テーブルが出してある何とも言えぬファンキーなラーメン屋さんでありました。

 

 

 今夜は交通量も少なかったので、路肩にクルマを停車して当時のお店があったであろうと思われるアタリを写真に納めましたけど、もう全く忘れちゃっていますし、当然色々と変わってしまっていましたね。

 

 当時大学生だった自分は、都内の土佐っ子や千駄ヶ谷ホープ軒、そして営団赤塚駅の味の代紋などと並んで良く通ったお店の一つです。

 

 

 今思いだしても、勿論クルマは路駐でしたでしょうし、あらゆる意味で大らかな時代だったなぁと。

 

 そんな思いを抱きながら、今では立派な店舗での営業となっているこちらへ伺いました。営業時間は18時から24時までという完全夜営業スタイル。

 

 お店の前が駐車スペースになっており、全部で5台は間違いなく停められるとは思いますけど、満車の場合は時間を置いてから行き直すしかないようです。付近にコインパはありません。

 

 

 私が到着したのは20時半を過ぎたころ。入店すると、基本的に席を指定されますので勝手に座らないようにします。店内はカウンター席とテーブル席が2か所。

 

 厨房内は店主さんとその息子さんで切り盛り。店主さんもだいぶご高齢のはずですけど未だ元気にネギをスライサーにかけ続けておられます。注文取りは基本的に息子さん。独特のしゃべり口で注文を聞かれます。

 

 私も、「ホルモン中盛ネギネギで!」とお願いしました。前は注文を終えるとオヤッサンから「玉子どうぞ~!」って言われてゆで卵のサービスがあったんですけどこの日は無かったです。材料高騰のおり、そのようなサービスは真っ先に削減すべきポイントですからね。しかたありません。

 

 そして、何気なく頭上のメニュー表を見上げると・・・

 

 

 な、な、な、なんと、

 

 このお店の名物「ネギラーメン」と「ネギホルモン」「ネギチャーシュー」など、ネギラーメン系列がメニュー表から消されています。

 

 コチラのお店、『ネギ』で有名なんです。特にネギラーメンに関しては注文すると「やめたほうがいい」と店主さんから必ず制止が入るいわくのメニュー。

 

 理由はインターネットに数ある画像で分かると思いますのでお調べください…。

 

 ネギラーメンが廃盤となった現在、メニュー構成は「ラーメン」「ホルモンラーメン」の基本メニューにチャーシューの組み合わせと麺量の変化といたってシンプルに・・・

 

ホルモンラーメン 1,220円

中盛 120円

ネギネギ 220円

1,500円也。

 

 

 厨房内とカウンターを仕切るアクリルボードに各席「小窓」が設けられており、そこをクイっと開けて、オヤッサン自ら運んでくれました。レアチャーシューが目を惹くビジュアル。

 

 

 ネギネギは、恐らくネギラーメンに乗っていたものと一緒と思われる味ネギ。以前厨房を見た時は確か長ネギ2本分を一気にスライサーにかけ、その後ボールで味付けされてました。

 

 この『ネギネギ』と言うトッピングメニューですが、はるか昔は無かった気がします。輪切りの味付けなしのネギはネギ増しとして昔からありました。よく、50円マシとか100円マシとか頼んだもんです。

 

 恐らくですけど、ネギラーメンは食べられないけど、この味ネギを食べたいと言うお客さんの為にできたのではないでしょうか?

 

 

 スープはライトな豚骨醤油。そしてこの手のラーメンとしては非常に珍しい「グル」が入っていません。うま味調味料的なモノはカエシの醤油に含まれる分のみ。従いまして、たまに当たる所謂「下振れ」の時はブタ出汁の旨味すら感じずに正に「お湯割り」でがっかりなんていう事も昔はありました。

 

 しかし、この日のスープはしっかりとした豚の旨味を感じ、じわじわと旨味が押し寄せてくる優しい豚骨醤油に「今夜はアタリだな」とひとりほくそえんでおりました。

 

 

 そしてこのお店の主役、「ネギネギ」トッピングです。こちらも当然ノングル。野猿二郎やラーショなんかで味わえる化学の力をビソビソに感じる味ネギと違い、カエシとごま油をほんのり感じる優しい仕上がりです。。。ってネギの辛味がゴイスー。

 

 辛さで咽るってどうなん?これこそ仙龍の醍醐味なんですけどね。いつも思うんですけど、他店で食べる長ネギより圧倒的に辛みが強く感じるんですけど、なにかそういう種類のネギでもあるんでしょうか?自分ネギリアンを称して食べるのはホント好きなんですけど、ただ食べるだけなので全く葱に関する知識はゼーローでございます。まあ、ネギなら何でもいいんですよ。えぇ、えぇ。

 

 

 麺は加水率高めの中細縮れ麺。麺箱には何も書いていませんが自家製麺なんでしょうかね?茹で加減はかなり柔らかめ。ほとんどのお客さんが「カタメ」で発注されるのも頷けますが、自分的には無問題なのでデフォで頂きます。

 

 かん水の香りが強めで、いかにも中華そばって言う感じの麺ですけど、優しい豚骨ルーシーと良く絡んで旨いですよ。はい。

 

 

 そして、ホルモンという名の「モツ」です。デフォルトのラーメンと比較して470円プラスとなるこのホルモンですが、ケチらないで是非入れてほしいトッピングです。殆ど味付けはされておらず、ラーメンのスープで食べさせるものなんですけど、兎に角柔らかい。そしてモツの包み込むようなジワッとした旨味が口中に広がってたまらないです。勿論臭み等は皆無。

 

 

 また、辛いネギと一緒に食べるのも旨いんですよねぇ。食感もまるで違いますし中々コントラストが秀逸なんですよ。ホルモン頼まれる方は是非ともネギネギも同時発注して頂きたいです。

 

 因みにこのホルモンラーメン、超看板メニューで相当な割合で頼まれる方がいます。従いまして、遅い時間には品切れになっていることがほとんどです。この日も「ホルモンまだありますか?」って聞かれるお客さんがたくさんいらっしゃいました。

 

 

 そしてチャーシュー。いつからレアチャーになったんすかね?

 

 

 因みに、過去画像を見てみましたけど、上段(2019.5)は完全に火が通っていますが、画像ではわかりにくいんですけど下段(2020.6)の時は少しだけレア気味でした。その日のデキなんでしょうかね?

 

 

 肉質は完全に赤身で、旨味自体はスープに提供済みです。そして味付けは薄味なのでスープに浸して食べるようにしています。結構なお値段を取っていますので相当良い豚なんでしょうが、個人的にはホルモンほどは刺さりません。

 

 

 メンマは細めで色濃く味付けされたタイプ。

 

 

 特筆すべきものではないですね。このラーメンはあくまでもネギとホルモンが主役ですから。

 

 

 卓上にはおろしニンニクと豆板醤系?(赤い辛い奴)がありますけど、どちらも無化調のルーシーにはきつすぎるので自分は入れません。その代わり黒胡椒はタップリと入れてラストスパート。途中、ネギの辛さで何度も咽そうになりながら啜り倒してまいります。

 

 

 細かい背脂が浮いたルーシー。注文時に「コッテリ」とオーダーするといきなりこの何倍もの背脂が振り掛けられて弁慶のギタを彷彿とさせますけど、自分的にはスープの優しさからコッテリだと脂が強すぎて途中で飽きてしまうのでノーコールです。

 

 

 結構旨くて、レンゲで相当飲んじゃいました。

 

 ごちそうさまでした!

 

 久々に仙龍でアタリを引いたような気がします。グルジャンキーの自分にとって無化調スープと結構強気な値段設定に中々足が向かないんですが、たまーに、猛烈に食べたくなるんですよねぇ。そしてあまり刺さらずに暫く遠ざかるの繰り返して早30年以上。

 

 しかし今夜のスープならすぐにでも行きたいですねぇ。旨かったです。

 

 

 お店を出ると、正面に所沢ICの料金所の信号が目に入ってきます。
 
 久々に、ニンニク以外で翌日自分が臭いのが分かりました。
 
 恐るべし、仙龍のネギ・・・・
 
 R55JCW 拝