ラーメンそら 上福岡 | グル狂日記

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長くてクドいです。
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かしこ。

2021.9.3(金)

 ラーメンそらde狂った話だ。

 

 

 長期休業明け一週間が経過した先週、閉店の1時間前に現着すれば余裕だろと高を括って逝ったところ無念の宣告。

 

 

 週末チートデイのニンニク補給に再度チャレンジしに来た。開店の10分前に到着すると既に開店していた。

 

 

 食券は先に買ってから並ぶ。因みに画像は前回訪問時の宣告直前に撮影したものを使い回した。

 

 

 隣のマンション前から並ぶ。外待ちは10人ほどだが、自分の後ろにすぐに並びが形成され延びていく。

 

 

 肌寒いのでラーメン一択。今宵は仕様が変更されたとの噂の生姜をWで発注する事にした。

 

 

 そらが入居するマンションの入り口付近。

 

 

 この部分はマンションの入り口になるため、空けて並ぶようコーンに貼り紙がしてある。

 

 

 店前の歩道は幅員が狭い為、一般の歩行者の通行の妨げにならないよう、塞がないで並びたいもの。

 

 

 入り口前で助手さんがチケットをモギリに。その際、「先日はすみませんでした。」と前回訪問時の事を覚えていて下さり、宣告について丁寧に謝罪され却って恐縮した。

 

 

 今は20時に完全閉店するよう、非常に厳しく指導を受けているとの事。早くめいいっぱい営業したいと仰っていた。

 

 

 現在、特にコロナ禍では、混雑時完全入替制となっている。到着から35分で案内された。

 此方のお店、皆さんご存知だと思うが富士丸ご出身のお店。おしぼりや別皿アブラなど、随所にイズムを感じる。

 

 

 卓上装備も富士丸魂に溢れている。

 ホワイトペッパーに、しょうゆダレ、一味に山椒、そしてイズム溢れるラー油とすり胡麻。

 他にも割り箸とレンゲに爪楊枝と、非常に充実している。

 

 着席すると、助手さんから「豚の量は普通でいいですか?」って聞かれた。最近「シロ」を頼むことが多かったので豚を半分にしてもらっていたのを店主さんが覚えていてくださって、わざわざ聞いてくれたのだ。そうなるとやはり怖気づいて減らしてもらうよう懇願した。

 

※とろろはご厚意で頂いたものです。

 

 富士丸譲りで麺量を減らすとさまざまなおまけが付くのであるが、私はメンマをお願いした。


 先にW発注した生姜が到着。おぉ。。。噂には聞いていたが生姜が自家製(お店で刻んだもの)になっている。前から生姜は存在したが、所謂プロ仕様であったため、そらの強くて重くてクセがあり過ぎるルーシーには負けてしまう、っていうか、生姜の味を感じないほどルーシーが主張するというか。

 

 それが、この休業明けからどうやら店で刻んだタイプに改良されたとの噂を聞いていた。実際、そらプロの方々のツイートを拝見すると明らかに変わっているのが分かるものであったため発注に至ったものだ。

 


 柔らかめでオーダーした自分は、つけ麺の方より更に長い時間茹でていただき、店主さんから「半分、柔らかめの方?」とコールタイム。

 

 ニンニク少しで!っとお願いして待望の一杯が目の前に。

 

ラーメン半分柔らかめ薄味 850円

生姜生姜100円

950円也。

 

 

 どうだろう?この丼を覆い尽くす茶色。

 このアースカラーこそが

そらイズム。

 茶色こそ正義。

 

 

 豚半分って言ったんですけど。

 逆に、店主さんからの忠告を聞かずにデフォでお願いしたらどんなことになっていたのかと想像すると眩暈がする思いである。

 

 

 豚は極限まで煮込まれ、スープに全てを曝け出し、代わりにショッパーなレーターでガツンと味付けされた、正に食べ手を選ぶラスボス級。

 

 これが旨いと感じてしまう自分のダメさ加減を恨めしく思う。猛毒に付き、あまりお勧めはできない。

 

 

 柔目でお願いしたそらメーン。どうだろう?このうねり。

 

 このお店の最大のアイデンティティーである麺。デフォルトの荒ぶりっぷりに魅了されたジャンキー達はこの麺のために集結していると言っても過言ではないと思う。

 

 デフォで良し、つけ麺で良し、更には水で締めた麺を激アツのルーシーにぶち込む「ぶっかけ」スタイルでも良し、口の中を凌辱されるほどのワイルドな食感は唯一無二。中毒者を多数生み出している。

 

 が、しかし!

 

 実はそらメーンはこの荒々しい姿とは真逆の

天女の羽衣のような一面を有する

のである。それが「柔目」なのであった…。

 

 元来強烈なウネリとコシを持った麺であるが、しっかりと茹でて頂くことで柔らかいだけでなくフワッとしたモチっとした軽い食感に激変する。決して「のびている」という食感ではないし、かと言って「デロ」という感じでもない。食べた者のみぞ知り得る感覚。

 

 私の通っている範囲では未だに同一ロットで柔目の方に遭遇した記憶はない。それだけ知っている人は少ないのである。


 まあ、そらのファンの方々はやはり暴れまくる麺が好きで通われている方が多いとは思うが、一度騙されたと思って試してみてほしい・・・但し自己責任で願いたいが・・・。

 

 

 長茹ですると、食感だけでなく風味も違ってくると思う。個人的にはデフォよりも甘みを多く感じる。

 

 

 スープでクタクタになるまで茹でた野菜は、激アツに近い温度で中々冷めない。

 見た目より相当詰め寄ってくるボリュームなので注意が必要だ。

 

 

 サービスで頂いたメンマ。ゆうに10本以上入っている。

 

 

 こちらもサービスで頂いたうずら。3個入っていた。


 こんなにサービスして大丈夫なのかと本気で心配になる。

 

 

 こちらもサービスでおまけしてもらった1066。すり胡麻と一緒に頂いた。

 

 

 今宵の主役『新星★生姜』。

 折角なのでWでお願いした(此方もご厚意で増量されています)。荒めに刻んだ生姜の効果や如何に・・・・

 

 

 丼を覆い尽くす黄色いアイツ。爽やかな香りが一瞬で立ち昇るのが分かる。

 

 

 おぉ。これは旨いなぁ~。

 

 そらのスープは液体油がかなり多め。豚の出汁とガツンと効いた白い悪魔に攻撃的なカネシの風味。これがこのラーメンをヘヴィネスに仕立て上げ、食べる者を漏れなく天国へ強制連行するのであるが、自分のようなロートルには後半若干厳しくなってくるのも事実。

 

 そこへこの粗刻みの生姜を加えると、辛味と爽やかさによって旨味がブーストされる…というよりも完全に別物に生まれ変わる感じ。

正に『Reborn』

 

 

 いつもなら後半、この頃には押し寄せるアブラの津波に飲まれ、完全に白目を剥く寸前になっているのであるが、今宵はまだまだ行けるぞという信号が脳内から出っ放し。


 これはマズい。完全にオーバーフローだ。正気に戻って生還しなくてはと断腸の思いでレンゲを止めた…。

 

 そらのニューアイテム「自家製生姜」。いやはや、これは最強のパートナーが爆誕したぞ。これから秋が深まり寒さの到来とともに、生姜の温浴効果が日に日に力を発揮してくる季節だ。今年の冬はそらのラーメンに生姜をドッサリ入れて頂こう。

 


 ごちそうさまでした。

 店主さん、助手さん、色々とお気遣いいただき本当にありがとうございした。また伺います!

 


 お店を出ると雨が止んでいた。

 やっと一週間が終わった・・・。

 

 R55JCW 拝