「雨のち晴れ」
コロナ禍でライブ活動が出来なくなった時に書いた曲で、応援ソングを書きたいなあと思いながらも、でも、ただの応援ソングじゃないのがいいななんて思って書き進めました。
作詞を始めた当初「無常感」を大切にと言われたことを思い出し、全てのことに常なるものはないんだと改めて思いました。
コロナ禍になる前は、毎週末ライブが出来て、ライブでは声出しをして、マスクなんてしていなくて、人数制限もなくてそんな日々が当たり前で。
ある日突然、当たり前が当たり前じゃなくなったとき、愛おしいと思ったり、後悔があったり。
誰も悪くないのにライブが出来ない。活動すら危機に陥っていました。
色々なニュースや、自粛、緊急事態宣言など。
初めての経験で、不安しかないなか、私たちはコロナ前から始めたスタジオライブ生配信で皆んなの前には立てなかったけど、リアルタイムで、画面越しでライブを届けることが出来ました。
歌は届けられるけど、会えない。
ライブはしてるけど、顔が見えない。
いいのか悪いのか、必然的に考える時間が増えてしまいました。
ライブハウスに行くこと自体が悪と言われ、じゃあライブハウスで活動している私たちは?それを楽しんでいる人たちは?ライブハウスを経営している人たちは?
私はこの10年間、expieceの音楽を聞いたり、expieceの生き様を見たりして、誰かが笑顔になったり日々頑張れる活力になることが出来たらいいなと思い、expieceを続けてきました。
じゃあ私が音楽で伝えたいのは?
と、曲を聴きながらひたすら考え、この曲を聴いて、明日から頑張ろう!って気持ちになれるように。そして、またライブが出来るようになったとき
笑顔でまた会えるように。そんな想いを込めて当時、書きました。
正直当時は、このテーマについて書き残しておくのはどうなのかともよぎりましたが、このときに思ったこと、感じたことを忘れないためにもと思って世に出しました。
今でこそ、過去になってしまいましたが、人はすぐに忘れちゃうから。
より、今の毎日の当たり前の幸せさを大切に出来る1曲になれたらいいなと思っています。