映画と自転車と私。 -6ページ目

映画と自転車と私。

京都で飄々としながら、映画(99%)や自転車旅行(1%)のことを綴ります。

【5+】
私の中の“The best of 夏の映画”

誰かも言っていたけれど「映画を撮ったことがある者なら嫉妬してしまう面白さ」

まさに

映画を観ながら嫉妬していました

教室内のイケてる運動部+帰宅部とイケてない文化部というヒエラルキーが残酷なまでにリアルに描かれている

こんなんでしたよ、私が高校生の時も

頭が文化系で6年間バスケ部に所属していた私は、鬱屈した文化系のキモイやつらに感情移入してしまった

前田の友達で文句ばっかり言ってるやつの言い分がすごくよく分かる(笑)

高校生役の俳優たちの演技が妙にリアルでまた高校生に戻りたくなってしまった

その中でもとりわけ目をひいたのが「落合モトキ」である

物語にはっきりとした影響を与える役どころではないけれど、『友達』にも「裏」と「表」の顔を使い分ける高校生を表象するにあたって、とても重要な人物なんじゃないだろうか

神木隆之介や橋本愛などの有名どころではないしても、彼の自然な演技がこの映画を引っ張っていたように思う

今後に期待

物語自体の感想に戻ると、野球部エースだったはずのイケメンでなんでもできる中途半端なヒロキくんがなぜ部活をやめたのか、というのがラストの前田とのカメラ越しの会話の中で描かれていて良かった

目指すべきもの(プロ野球選手)がないと努力することは馬鹿らしい、そんな考えに固執していたヒロキを前田のキラキラした目が一蹴するのがほろ苦い

それにしても橋本愛が美しすぎてまいった

声は意外と曇ってるけど、画面の真ん中に映ってるだけでいい

あの破壊力

フォトジェニックすぎる

橋本愛が出ている、というだけで映画を観に行ってみたくなる

これは本当にすごいことだ
【5+】
原作をガッツリ読んでいた世代のですが、文句なしに佐藤健の剣心役がはまっていた

一見ひょろひょろっとしながらも、あのスピード感

女性らしさも兼ね備えた外見

ちょっと他の役者では表現できないんじゃないのかな

「龍馬伝」の監督が手がけた作品ということで、殺陣のシーンがすさましい

佐藤健はシルク・ド・ソレイユの団員か何かですか?

須藤元気のリアルな格闘シーンはもっと見たかったなぁ

パンチに重みがありすぎて、普通ならあのまま須藤元気が勝っていたはず(笑)

綾野剛のヘビみたいな粘着質な戦い方も良かった

うん、キャラがはまってたからこんなにも面白かったんでしょう

ぜひ続編も作っていただきたい
【5+】
1939年公開のアメリカ映画。

超・古典的ハリウッド映画であるこの映画なんですが、恥ずかしいことに見るのは初めてでした

ここまでひとりの女性が時代に翻弄されつつも、強く生きていく姿はないぞ

「私は前に進み続けないといけない」

みたいな台詞があったのですが、この精神がこの映画の全てだと思いました

やっぱり昔の映画には純粋に感情移入してしまって(そういう風に作られてるとはいえ)、最後にメラニーが亡くなってしまうあたりからはもう涙がボロボロでした

どうして愛し合う二人が別れないと行けないのか

この前の『カサブランカ』でもそうですが、愛し合う二人がそれでも別の道を歩まないといけないってのは映画ではよくあることですが、経験値の浅い私にはまだ分かりそうにありません・・・

舞台は南北戦争時のアメリカですが、これを現代日本に置き換えるとどうなるのかな~と思いました。

映画よりは舞台でやってほしいですね(宝塚歌劇団ではやっているようです)。