軌跡を辿る。 | KЯdays

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三年寝太郎のエキシビション・マッチ。

火葬式に行ってきた。

もう何年も会って無かった戦友達とも久しぶりに会った。

ブランクが無いかの様に他愛無い話が出来たのが不思議だったな。


斎場に着いたら疎遠になっていた筈の彼女の弟も居て。

何十年ぶりかに会った。


最後に会ったのは確かイベントライブ。


2階席最前だった私達が髪の毛を振り乱してノリ狂ってるのを1階席から観ていた彼が後日、「( ゚д゚)凄かった…」って言ってたって彼女から聞いたのが最後。






弟さんは彼女が大事にしていた好きなバンドマンの写真集を持ってきていた。

「棺に入れる写真を選んで欲しいんです。」と。


「なっつ!」

と言って弟さんとその写真集を見ながらそのバンド達の話で盛り上がった。

私「良く知ってるね!」

弟「姉の影響です。」

私「そうだったんだ。」

盛り上がる訳だ。

弟「姉が最近好きだったのはドーリーでしたっけ?」

私「ドリーです!」

…修正しておいた。


そんな話をしながら彼女の「遺産」を弟は引き継いでいると感じ、安堵した自分が居た。


そして彼女が好きだった歴代のバンドマンの写真を厳選したついでに、ダメ元で持ってきていたつぐっちのチェキを渡した。


このチェキは、いつぞやのナルシスで懇意になったセニョさんが、はちサン目当で買って当てて、私がつぐっちファンなので「如何ですか?」って訊かれて買い取った物。


…そう言えばこのセニョさんとはちサン御用達の焼き鳥屋に呑みに行こうって話してて中々都合がつかなくてそのままだ( ´ㅁ` ;)


…話を戻す。


チェキ…

実は私も彼女もチェキには全く興味が無くて。

「バンドには投資したいけど、チェキはウチらには需要無いよね。買えねぇ。」と話す位で。


私がこのチェキを買い取ったって話をした時、彼女が欲しがる様子は無かったんだけど、つぐっちに対しては私より盲目だったので、いつかあげようかなぁ、ってぼんやり思ってたんだよね。


「要るか訊いてみて不要だったら自分の棺に入れてもらうか。」位に思っててすっかり忘れてた。


で、今朝になり、急に思い立って持ってきていたのでした。





旅のお供に写真眺めてニヤニヤしてくれてるといいな。




とか思いながら。




最後に彼女との対面があり、心の中でずっと「髪の毛を巻いてあげたかったな。」とか考えてた。無理だけど。


花を添えて、写真を彼女の胸元に置いた時、うっかり彼女に触れたくなってしまって慌てて手を引っ込めた。

※棺と故人の体に触れるのはご法度。


最後の挨拶の時間になり、何て声をかけていいのか分からずに、「またね。」しか言えなかった。





そして彼女は灰になり、天に昇っていった。




…よく映画とかで、「お前の骨は俺が拾う。」ってセリフを聞くんだけど、まさか自分がこの歳で一番の戦友の骨を拾う事になるとは思わなかった。


私の骨は誰が拾ってくれるのやら(苦笑)。



そんな他愛無い事を考えながら帰ってきた。



今は彼女の葬送曲としてLaputaのBREATHを聴いている。

akiさんも去年逝ってしまったよね。

彼女と2人で「嘘でしょ⁉️」と驚いていたのが昨日の事のように思い出される。



Laputaと言えば黒服。

当たり前なんだけど、久しぶりに真っ黒い服を着た。Dolly以来か。



黒服と言えば…

その遥か昔、彼女とイベントライブでLUNA S⚫Aを観た事が有る。

曲は滅茶苦茶好きなんだけど、ライブには興味なかったからどんなもんかと思ってたんだけど、ボーカルさんが「かかってこいよ!」って煽ってきてドン引き‎( ꒪⌓꒪)してしまった。


そんな耽美な曲で煽られても…


って思ったのよね。

あの手の曲は静かに陶酔して聴いていたい。



そのドン引き‎事件のせいで、その後彼らのライブには一切行かなかった。


そんなしょーもない思い出を耐えず反芻しながら今日はおしまいにしようと思う。


春を待ち焦がれる次第です。



追記

唯一、良かったと思えるのはやっぱりDollyの解散ライブを彼女と見届けられた事かな。

Dollyが活休中は、彼女もずっと「Dollyを観たい。」って言ってたし。


ホント、つぐっち(メンバー全員に対しても思ってるけど)に感謝。

チェキ火葬してゴメン。


さよなら!