わたしもまだまだ器が小さいなぁ、とわかっていながらそんな自分をなかなか変えられないでいる。

こう思うわたしがおかしいのでしょうか?



今日、空港で70代くらいのご夫婦のお客様がわたしの働くカウンターにいらっしゃいました。

受付をしようとすると、「16:30の伊丹行きに乗るんだけど間に合うんですか?」とご主人から問い合わせが。

時計を見ると時刻は16:15。

国際線から国内線への乗り継ぎで、しかも国際線の便の到着が30分以上遅れたそうです。


わたし 「チェックインはお済みですか?」

お客様 「済んでます」

時間ばかり気になる気持ちはわかるが、書類に記入してもらわないと受付が終わらないのに、一向に手を動かさない。

わたし 「出来るだけ早く終わるように協力しますので、まずは必要事項をご記入ください。」


お客様が記入している間にパスポートのコピーをとり、さらにPCで伊丹行きの出発時刻を確認すると16:55定刻。

(あ、大丈夫、間に合う。。。)

16:30出発と思っていたみたいだ。

ここでの手続きはそんなに時間はかからない。かかってもせいぜい5分くらい。


記入が終わり、最後に一言二言案内すると、驚くべき返事が返ってきた。


「大丈夫なの?間に合うんですか?飛行機は待ってくれるんですよね?」


一瞬、言葉を失った。

飛行機は旅客を待ってくれると思っている・・・・


その言葉に驚きつつも、このまますぐにセキュリティチェックを通って、搭乗口に向かうように案内した。

時刻は16:20。

何もなければ十分間に合う時間。


旅に不慣れなのかと思いきや、パスポートのコピーを見ると出入国印がそれなりに押してあったので、それほど不慣れではない様子なのに。

正直、呆れてしまった。

というよりも残念だった。


お客様が飛行機に乗り遅れないように係員が頑張っても、お客様の中には飛行機は待ってくれるものだと思っている人がいる。

GHの時も、搭乗締め切り時刻ギリギリに突然現れるお客様がいた。

その人もまるでドアが閉まりかけた電車に飛び乗る感覚でいる。


もっとひどくなると、搭乗時刻を過ぎようとしていても、ゲート前で係員にクレームをつけてごね出し、出発時刻を当たり前のように15分ほど遅らせる人もいた。


空港で働いていて、この場面に直面するたびに、がっかりしてしまう。

今日もまた、そんな気分を味わってしまった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070527-00000034-mai-soci


27日未明、全日空の国内線の搭乗手続きや手荷物管理などを管理するコンピューターがシステム障害を起こし、早朝から羽田発着便を中心に欠航や遅れが相次いだ。午後3時半に復旧したが、130便が欠航し、306便が1時間以上遅れ、計約6万9300人に影響が出た。

ニュースでお客様が「全日空もとんだ大失態だね」なんて言っていたけれど、この場にいなくてよかったなんてほっとしている自分はまだまだ甘いな・・・。


成田でも、コンピューターのシステムダウンで搭乗手続きが一時中止、なんてことはよくある。

わたしはいまだかつてこんな大混乱を経験したことはないけれど。

でも、職員の立場として過去の経験から言わせてもらえば、「こっちだってお客様と同じくらい大変なんです!」

興奮して食い下がってくるお客様もいれば、泣き出すお客様も、かと思えば冷静に「あなたたちのせいじゃないのはわかってるんだけどね」なんて理解してくれるお客様も・・・


イレギュラーのときこそ、GHとしての力が試される。そう考えれば、やりがいのある仕事だったのかもしれないけど、もう過去は振り返らないって決めたから。もったいないなんて思わない。

嫌な思い出、辛かったこと、書き出したらきりがない。

変な思い出について。


わたしがゲートを終えて、乗り継ぎカウンターに戻ってきたときのこと。

乗り継ぎカウンターはJALとANAが並んでいる。

そこへ、一人の男性客が怒鳴り込んできた。


「おい、仙台行きのゲートはどこだ!ゲートに行っても別の便になってる、一体どうなってんだ!!!」

仙台行き・・・・航空券を見たらJALのお客だ。

あいにくJALのカウンターは係員が誰もいなかった。

というより、JALなんだから、わたしにクレームをつけられても正直困る。


実際のところ、自社便以外は何便が何番ゲートかというのは把握していないし、どんな理由で何分遅れているとか、そこまではわからない。

興奮して怒鳴り散らす旅客を落ち着かせようとしても、話を聞かないし、完全に乗り遅れたと思ってる。

挙句の果てに、「ラウンジに電話をする」といってカウンターの内線電話を勝手に使い出す始末。


(これはまずいな・・・)


乗り継ぎカウンターの責任者に指示を仰ごうとしたが、案の上「わたし、いまこれやってるから」と冷たくあしらわれ、助けてくれる様子もなく。(関わりたくないのはわかるけど、先輩、それでも責任者ですか?)

仕方ない、と慌ててJALのGHを探しに行く。


運よく、途中でJALのGHを捕まえ、事情を話し、ケアしてもらうように引き継いだ。


後々考えて、「なんでわたしに言ってくるんだ?」とそのお客に対して腹立たしかったけど、お客からすれば要は係員なら誰でも良かったって事なのか。

だとしたら、だいぶ損した気分。運が悪い。

同じ班の先輩に話したら、「なんでJALのお客に怒られてんの?」と笑われた。

お客からしても、話かけやすい係員、クレームをつけやすい係員といろいろいるらしいが、後者だとしたらありがたくない。