もうすぐ娘の35回目の命日です。
この時期になるといつも思い出す、聞きたくなる歌があります。それは、美空ひばりさんの「川の流れのように」です。娘が亡くなる1週間ほど前に美空ひばりさんが亡くなられました。最後の歌「川の流れのように」が、あちらこちらで流れていました。もともといい歌だとは思っていましたが、あの頃の私には歌詞が響いて響いて、いつも号泣していました。
知らず知らず歩いてきた、細く長いこの道
振り返ればはるか遠く・・・
でこぼこ道や曲がりくねった道、地図さえない
それもまた人生
地図さえないから、真っ暗な迷い道に入ってしまった自分の人生と重なってしまいました。
でも、2番はあのころは聞きたくありませんでした。
愛する人そばに連れて夢探しながら・・・
愛する人を失った絶望の中にいたから、このフレーズが辛すぎました。でも、
雨に降られてぬかるんだ道でも
いつかはまた晴れる日が来るから
少しづつ心に入って来るようになりました。35年、地図のない道を歩いてこれたから。
人生には地図はないし、突然の落とし穴もあります。35年の中には夫の癌闘病にお別れということもありましたから。
それでも、人生の歌は何ですかと聞かれたら、この歌を迷わず答えます。