意外と重症
なまじそこそこできてこれまでそれなりの成績がいいと、本質的なところでダメダメなのに気が付かずにきてしまうという例がある。
うん、まさにその実物と対峙している。
暗記は得意なようなのだけれども、逆に暗記で多分これまで全て乗り切ってきているので、考える問題になると途端に信じられないような解答をしてくる。
そして私にダメ出しされて突き返された後に
forがダメならsinceにすればいいのだろう
という、もう絶望的に頭を使っていない真似をやって私の怒りを買う。
考えさせないといけない
まぁ、前のところでは間違っているとすぐに答えを教えてもらっていたそうなので、それでは自分が何を間違っているのかを意識することはない。だから同じ過ちを繰り返す。
ついでに言うと、答えがあっているか否かに意識がいっているので、自分がどこまで理解をしていて、どこが理解できていないのかを考えようとしていない。
正直、これが治らない限り成績は上がらないし、高校に入ると成績ダダ下がりの未来しか見えない。
これが逆に自分が本当にわかっていないと思っている子だと素直に言うことを聞いてやってくれるので伸びる。なまじ自分ができると思っているので、このプライドをどうやってへし折るかが重要。できない自分を受け入れなければ、そりゃ成長なんてあるわけない。
矯正するなら高校受験
高校生になってからこの症状をなんとかするとなると相当に苦労をするし、上手くいかないことの方が多い。
高校受験の時に理解をしていなくても暗記で乗り切った成功体験があるので、同じようになんとかなると信じるのである。だからなんとかなっていない現実を前にしても、パブロフの犬でなんとかしてくれる人がいると思うのだろう。
きちんと基礎から理詰めでやらないとダメだと言っても、受け入れないどころか挙句には意地悪していると逆恨みされることもある。客観的な数字を無視して、コンマ以下の可能性を求めてうちを去っていった子もいる。
高校受験の時に叩き直せると、高校→大学と割と上手くいくことの方が多いように思われる。
だから本音としては遅くとも中3で来てもらえるのがベストだし、せめて高1の初めから来て欲しいと思っている。
まだ間に合うので、なんとかしたいと思う人は面談を受けに来てみてください。ただし、かなり厳しい話を聞くことになるという覚悟だけは持っていてください。うちは、本当のことしか言わないので。