ある子が、駿台のテキストを手にしていた。
はて、そんなことを指示した覚えはないのだが。
いったいそれは何なのかと尋ねると、有機化学はこれをやるといいと聞いたのでやろうかと、と言う。
ちょっと待て。
化学が苦手で、教科書レベルの問題すら四苦八苦している人間が駿台のテキストだと。
確かに中身を見るといいテキストだとは思う。使いこなせるのならば。
だが、教科書レベルすら四苦八苦している人間では、駿台のテキストを使いこなすのは不可能。使いこなせればいいテキストでも、それ以前の基礎力が無い状態で使うのは、猫に小判、豚に真珠。時間と金の無駄。
気持ちはわからないではないが、まず極めるべき一冊を極めることすら出来ていない状況で、他のテキストに手を出すのは愚の骨頂。
出来る人間にとっては「正しい選択」であったとしても、苦手な人間にとって、それは「不適切な選択」であるという単純なことがわかっていない。
自分のレベルにあった一冊をまず極める。それなくして、勝利はあり得ない。
焦る気持ちはわからないではないが、何を優先するべきかを見誤るようでは、勝利の女神は微笑んでくれない。
まず何を伸ばさなければ最低ラインにすらたどり着かないのか、をきちんと考えなくてはならない。
そのために必要なことは、世間が言う「正しいもの」ではないかもしれないが、自分にとって「適切」であればいいのである。
「正しさ」に目がくらんだ弱者は、逆転勝利など出来ないとだけははっきりと言っておく。
「正しいこと」が出来るのであれば、そもそも弱者ではないのだから。
2018年度 生徒募集要項
高校生:大学受験生(生物・化学)1名:火曜日夕方に設定できることが条件(2018年7月16日現在)
中学3年生:中3コース 募集停止中
中学2年生:中2コース 2名
中学1年生:中1コース 2名
中学生個別:募集停止中
小学生個別:募集停止中
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