こんにちは。
暑いのか涼しいのかよくわからない気候ですね。
この週末は運動会の幼稚園や小学校が多いようです。
動くにはちょうどいい気候かな!?
さて、水の特性のお話。
ときましたので、今日は浮力について書いてみます。
■浮力
浮力といえば、よく耳にするのが「アルキメデスの原理」 ですね。
固体の全部、または一部を流体中にひたすと、その固体が排除した流体の重さに等しい
だけの浮力を受ける。というものです。
例えば、身体の容量が60㍑の人が入水すると、約60kg重の浮力を受けることになります。
この浮力、実は陸上でも存在しているんです。
密度は低いのですが、空気も流体ですからね!
空気の密度はとても小さいので60㍑のひとでも72g程度しか浮力を受けることができません。
72g・・・
はい、人はほぼ感じないレベルです。
それでは海水はどうか!?
「海の方がプールよりも浮いて楽だ!」なんて声もよく聞きます。
これも密度が関係しています。
海水の密度は真水の約1.02~1.06倍なので60㍑の人が入水すると61.2kg重以上の
浮力を受けることになります。
真水で60kg重ですから、浮きやすいのは明確ですね。
次に水深について書いてみます。
深いところにいる方が浅いところにいるときよりも浮力を多く受けます。
これはなんとなく想像がつきますよね!?
浅い池や川などで足首や膝辺りまで浸かってもほとんど「浮く」感覚はないですからね。
・膝下まで入水
10%程度の浮力が働きます。
60kgの方でしたら54kg程度。
・鳩尾あたりまで入水
70%程度の浮力が働きます。
足裏にかかる体重は18kg程度となります。
・鎖骨付近まで入水
90%程度の浮力が働きます。
足裏にかかる体重は6kg程度となります。
では、いつもどおり浮力の利点について書いてみます。
○関節への負担軽減
浮力のおかげで水中では体重が軽くなり、膝や腰への負担が軽減されます。
体重が重い方は陸上での歩行よりもまずは水中でのウォーキングをお勧めします。
また、膝痛や腰痛といった症状のある方でも運動が可能となります。
○関節可動域up
水中で立っているときに片足を高く上げようとします。
持ち上げようとしている足にも浮力はかかります。陸上よりも高く上げることができますね。
これにより関節の可動域がupして大きな動作での運動が可能となります。
以上、今日は『浮力』でした。
次回はいよいよ最後、水温(熱伝導率)について書いてみます。
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