介護保険が導入されて以来、『リハビリ』が迷走しているように思えてなりません。

そもそも、リハビリテーションには予防という概念そのものが無く、理学療法の対象者は障害者でした。

その名残として、未だに法律は変えられていません。

理学療法士及び作業療法士法
(昭和四十年六月二十九日法律第百三十七号)

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S40/S40HO137.htm

 

それはさておき、今回は介護の現場で「?」な要介護者の役割について考えてみました。

僕が施設で働いていた頃、「役割の喪失」に対するリハビリ?は「おしぼりたたみ」が定番でした。

何度か改正されましたが、やはり「家庭内の役割」という評価項目は残っています。

 では、介護が必要になった方の「家庭内の役割」…もっと言えば社会的役割って何でしょう?

 

今年のクリスマス。

 

二度の脳梗塞にも負けず、野菜を売ってる「お父さん」(八七歳)の話です。

 「センセ、すまんすまん。すっかり寝てしもてたわ(笑) すぐ火入れるしな」

「お父さん、いいよ。そんなに寒くないし。こけんといてや。」

「いやー、センセに風邪ひてもうたらエラいことやしな(笑)」

 

で、一通りマッサージを終えると

 

「この前シャッター直してもろたやろ。あのお礼や、全部持って帰って」

 

あ、この時の…

 

「娘と二人やのに、こんな沢山要らんわ(笑)」

「わし、センセのこと大好きやしな(笑) 要らんかったら配ってきたらええねん。」

実はちゃんとお金を支払ってもらって帰るようにしています。

そして、みなさんに配る。

 

「コレ、いつもの患者さんがくれはったので(笑)」

「あ、ありがとう!いつもありがとう!って言っといてね(笑)」

 

社会的役割って「人を思いやる」「相談に乗る」「若い世代との積極的な交流」などの行為です。

社会的役割=「人を愛(いとお)しむ」行為なのです。

人が住まう地域で担うべき役割を運営し、情報交流を楽しむ力とも言われています。

 

家庭内でも要介護者を孤立させず、できるだけ役割を担っていただく。

例え介護が必要になったとしても、この『役割』を維持・改善するのもリハビリテーションだということでしょうね。きっと。