学生時代、介護保険制度が始まる前から特養と老健の複合施設で殆ど住み込み状態で宿直員をさせていただいておりました。
特養の認知症棟では約30人の入居者に対して夜勤の介護職員は1名。
徘徊をされる方々が次々と居室から出てこられ、本来業務どころではない職員さんの姿を今でも覚えています。
当時、学生宿直員では介護のお手伝いすることが許されませんでした。
あれから約20年
自分が考案した『歩行器補助シートRKL』で、全くお役に立てなかったあの頃にリベンジしようと企んでいます。
それはさておき、そもそも認知症を予防するリハビリってどうなんでしょう?
地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター老化脳神経科学研究チームの堀田晴美先生の御研究では、1週間で90分以上の歩行が認知症予防につながることを明らかにされています。
http://www.tmghig.jp/J_TMIG/topics/topics_201412.html
実際、例えば週に2回の個別リハビリ(機能訓練)で90分以上の歩行練習を提供することは難しいと思います。
もちろん訪問系のサービスでも時間的に難しいことです。
でも不思議と僕が10数年訪問リハビリを提供させていただいた中で、認知症になった方がいらっしゃらないという事実があります。
「マッサージはリハビリじゃないです!」とケアマネさんによく叱られましたが、身体機能維持に必要な身体のお手入れだということで指示をもらって反抗してきました。
「あー気持ちよかった」「あんたの顔見たら元気になるわ」「1週間、せんぞ待つわ」
利用者さんにそんな風に言ってもらうだけで、何だかこちらも役に立った感じがして嬉しくなります。
「おはようございます!」から始まり、置いてある新聞の一面記事から世間話で盛り上がり、身体を触りながら時には散歩をしながら、自分が知らないことを教えてもらい「ありがとうございました!」と言って帰るような仕事なのに、誰も認知症にはならなかった。
実は、僕が偉いわけでもなんでもありません。
確かに足のマッサージは認知症予防にも効果があるのですが、一番大切なことは利用者さんの社会への関心が無くならないようにすることです。
また、それが全てのケアスタッフに求められるコミュニケーションスキルでもあると思います。
これまで僕が関わった利用者さんの共通点は「新聞を購読している」でした。
最近、新聞社の方に「認知症予防新聞」を提案しました。
「一面記事と地域面を裏表の一枚にして、一部10円で12部単位で介護系の事業所に販売すれば朝刊一部と同じことになるのでは?」という素人意見ですが。
現状では、やはりコスト面や需要の有無の判断等で難しいようです。
今はまだ僕個人の意見ですが、新聞紙面をコピーするのはいろんな意味で問題が多いし、でも読んだ後でゴミ箱を折ることも出来たりする紙媒体の新聞は『レク材料』としても抜群だと思っています。
経験から見出した認知症を予防するためのリハビリ?は、
①よく歩くこと
②時々身体を手入れすること
③笑顔で世間話ができること(相手・共通の話題・場所・機会がある)
です。
『予防』と『リハビリ』という言葉が未だにしっくりこないので『?』付きです。
