医療現場では、膝の痛みを訴える患者さんに「痩せましょう」というアドバイスをよく耳にします。
痩せないと将来膝が曲がってしまう、人工の関節に換えないといけなくなる
そんな不安を抱かせてしまうアドバイスは、なんとなく無責任のようにも思います。
僕が患者なら、素朴な質問として「力士はみんな膝が痛いのか?」あるいは「引退した力士はみんな将来変形性膝関節症になるのか?」を尋ねたくなります。
もちろん答えは「ノー」ですが。
こんなイメージで
「膝に対して重心は真っ直ぐ膝の内側を通っているので、膝の内側に圧がかかってしまって変形していきます。だから痩せましょう」
という説明もまかり通っていますが、果たしてどうなのでしょう?
先日拝聴した、宇宙の研究をされている国立大学の名誉教授のお話の中に興味深い教えがありました。
マウスを使った実験では
「無重力状態では脛の骨が曲がってしまう」
そうです。
きちんとみなさんの前で確認させていただきまいたが、「太っているから膝が曲がるというのは、間違いです」 と断言されました。
調べるとJAXAが既に発表していました。
無重力による骨量減少メカニズムの一端を解明
―国際宇宙ステーション・「きぼう」日本実験棟における
2ヵ月間のメダカ飼育と破骨細胞の活性化による骨量減少―
http://www.jaxa.jp/press/2015/09/20150924_osteoclast_j.html
膝が変形する機序は
①姿勢が悪い・筋力低下等の理由で、膝の一部に過剰な負荷が掛かり「痛み」が起こる
②痛いため、かばう(休ませる)ことで負荷が減る
③負荷が減ることによる破骨細胞の活性化から骨密度が減少する
です。
では、その予防方法は?
胸を張って歩きましょう!です。
『グラビティイメージ』はスローエイジングの基本中の基本ですので、説明には外せません。

