18歳からの友達が、遊びにきた。

 

彼女は、とてもはっきりした人間で

うじゃうじゃ悩むことが大嫌い。

とても潔い。

私はそんな彼女が大好きで、尊敬もしている。

 

その彼女に、少し前、断捨離を進めた。

そして本日、我が家にきて

 

「いっぱいものがあるね」

 

と、有言不実行とばかり

皮肉を言われた。

 

私は整理は結構するので

見た目は整然としている。

しかし、彼女が言うように

ものは確かに多い。

 

整理することはするのだけど

いわゆるもったいない病といつか使う病が

頭上に浮かんで

思いっきりができない。

 

これは性格ですね。

観たい番組を録画するのはいいけど

それが多くなって

結局は観ないことになるんだけど

ナカナカ削除できない。

 

だけどすっきりしたいのは本当。

 

彼女に指摘されたのを契機に

潔く捨てなくちゃね!

 

捨てると逆に性格、変わるかもね。

 

神にでもなったら

どうしよう!(爆)

つつじが美しい季節になりました。

 

それを見ると

少し胸がキュンとなります。

 

いつの頃だったか忘れましたが

植物を育てるのが好きな夫は

生垣の周りを芝桜で縁取ろうと

園芸店に芝桜の苗を買いに行きました。

当時セダンの車に乗っていた夫は

トランクに入れて家に運びました。

トランクでは詰める苗は限られています。

夫は敵数を植えるのに

何度も家と園芸店を往復していました。

ようやく数が揃って、芝桜を植え揃えました。

その景色は、それはそれは可憐で

ふたりで目を細め、芽吹く春を喜び合いました。

 

それからしばらくして夫が悲しそうな顔をして

私に言いにきました。

「お父さん(私の父)が芝桜を全部刈ってしまった」

と。

「えっ!」と私もびっくり!

生垣を見ると、夫が何回も往復して

丁寧に植えた芝桜は、ひとひらの花びらもなく

刈り取られていました。

 

父は時々、隣にある父の土地の草刈りにきていました。

そしてある時から、その作業は夫が引き受け

父は土地の周りをこつこつ手刈りをしていました。

たぶん、植物のことをあまり知らない父は

雑草だと思い、刈り取ってしまったのでしょう。

 

しかし、この時は夫の労力と思いを感じ

憤りが込み上げてきました。

すぐに抗議しようと実家に電話を入れました。

父は外出していたらしく電話には母がでてきました。

怒りで一気にまくしたれる娘に母は何を言っているのか

わからなかったようです。

 

それでも怒りの収まらない私は

悶々としていました。

 

すると、そこへ父がやってきました。

いつも堂々としている父が

しょぼくれた表情で

背中を丸め、やってきました。

「すまんかった」と娘に深々と頭を下げたのです。

しかも、右手に2本のお酒を抱えていました。

 

その姿をみて、父の不始末に

怒り心頭していた自分が恥ずかしくなりました。

そして、娘の私に頭を下げさせてしまった

父の姿をみて、私は尊敬する父に

なんてことさせてしまったのだろうと

後悔の念に襲われました。

それにしてもお酒までもってきて

そんな他人行儀なと思い

父の懺悔の気持ちに胸が締め付けられました。

 

それを見ていた夫は

「シズちゃん、もういいよ」と

私と父を許してくれました。

 

それから

毎年、春になり花が咲き

あたりの家で芝桜が咲き揃うと

あの時の父の顔が目に浮かび

せつなさと懐かしさの入り混じった

気持ちになります。

 

父さん

悪気はなかったんだよね。怒ったりしてごめんね。

と心の中で父に詫びています。

 

きっと、父も天国で私に詫びているんでしょうね。

 

 

 

 

 

血球値が上がらず、4/27に退院し

巷の方々と同様に、10連休での自宅でした。

 

そして連休明けの血液検査で

 

数値が上がってきているものの

上がり方が非常に遅いので

この状態で、次の抗がん剤を投与すると

血球の回復は、今回同様遅いのでは?


実際、治療と治療の間が

あまりに開いてきているので

治療効果も期待できず

副作用で体を痛めつけるだけになってしまう。

それでは何の意味もない。

幸い、3回の投与でガンは消滅しているので

今回は、これで抗がん剤治療は

中止にしましょう。

 

と医師に言われた。

 

ガンは消滅したものの

これまで私は10回も再発している。

 

もしこの後、再発したらどうなるんですか?

と尋ねると


医師は「う~ん」と言い、言葉を詰まらせた。

正直、これまでありとあらゆる抗がん剤を

投与してきた。

それによって、打てる抗がん剤も

少なくなった。

それに加え、血球の回復も非常に遅い。

いまのところ、打つ手は考えられない。

 

なので、実際再発した時に

対策を考えましょうと。

 

これを聞いた時

私は次再発した時は

死を覚悟しなくてはならないのか

と思った。

 

家に帰ったものの

体の衰弱は自分でもよくわかる。

ちょっと動くたびに、息切れがする。

足のむくみもひどい。

 

抗がん剤治療を受けている最中は

副作用はあるものの

期間中は、ガンは増殖しない。

 

しかし、体力の回復と同時に

潜んでいたガンも元気になっていく。

 

そんな恐怖は、治療終了後

いつも感じていた。

 

そして、いまもそうだ。

 

これまでは入院3週間。

一時帰宅1週間の

ローテーションを組んでいたため

1週間の在宅の間

タイトなスケジュールで

家の所用を済ませてきた。

 

しかし、いま1週間後に

入院することはないので

あわてて所用を済ませなくてもいい。

そうは言っても、私の体のことだから

いつ突然症状がでて

緊急入院ということにもなりかねない。

 

落ち着かない。

 

そこで、改めて思うことにしている。

人間誰しも、いつ死ぬのかわからない。


だから一日一日を大切にして

生きよう❗


そんな空元気で

自分を戒めるような

思いを新たにしている。


最後まで

自分の体の力を信じて

生きよう。


そして

私には、応援してくれる

愛する人々がいることを実感し

心強く思っているのも確かで

幸せを感じている。


精一杯生きないと

愛してくれる人々にも失礼だ。


明日も一生懸命、生きますね❗