2014年10月の旅 17 (オーシャンライナー③) | Qの乗りつぶしニッポン

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日本国内のJR、私鉄の乗りつぶしを中心にぷらっと旅に出かけています。ここ数年は鉄路のない自治体へ路線バス等を利用して市区町村の塗りつぶしする機会が増えてきております。

福山~高知間を走る高速路線バス、『オーシャンライナー』号に乗車中。

 

瀬戸大橋は本州の岡山県倉敷市と四国の香川県坂出市を結ぶ連続する6つの橋と接続する高架橋の総称であり、全長は13.1km(橋梁部9,368m、高架橋部3,732m)。上部を自動車、下部を鉄道が走る鉄道道路併用橋としては世界最長(ギネス記録)。2008年に姉妹橋提携したオーレスン橋(エーレスンドリンク)はこの1年前に通ったばかりで、何とも懐かしかった。JR本四備讃線(瀬戸大橋線)はかなり前に通ったことがあり、道路部は一度だけ夜行バスの迂回運転で通ったことはあるものの寝ていて気付かず、気持ちとしては初めて通るつもり。

 

最初に渡るのは下津井瀬戸大橋。張出径間付単径間補剛トラス吊橋(世界初)で全長1,447m、橋脚間は940m、橋脚の高さは149m。着工から完成まで約10年掛かっている。

 

東側。写真中央左は本州(鷲羽山)、鋼材の後ろに見える松島は岡山県で一番小さい有人島。その後ろの少し横長に見えるのは釜島。

 

下津井瀬戸大橋を渡ると櫃石島(ひついしじま)高架橋へと続き、既に香川県坂出市に入る。

 

次は櫃石島橋。3径間連続鋼トラス斜張橋の全長792m、橋脚間は420m、橋脚の高さは152m。

 

櫃石島橋に続く岩黒島橋も3径間連続鋼トラス斜張橋で全長792m、橋脚間は420m、橋脚の高さは161m。櫃石島橋と岩黒島橋は世界最大級の双子橋でもある。

 

写真中央左手に見えるのは室木島(もろきしま)。櫃石島や岩黒島、室木島は大小28の島々からなる塩飽諸島(しわくしょとう)の一部。中央奥の綺麗な三角の島は大槌島で、岡山県玉野市と香川県高松市の県境の無人島である。

 

写真中央左手が釜島(岡山県倉敷市)、中央が室木島(香川県坂出市)。非常に近い(約350m)けどその間に県境がある。右奥が大槌島。

 

4つ目の与島橋を渡る。2径間及び3径間連続トラス橋で全長877m。S字に曲がっている。

 

瀬戸大橋の最後は北備讃瀬戸大橋と南備讃瀬戸大橋。同じ2連の3径間連続補剛トラス吊橋で、それぞれ全長は1,611mと1,723m。特に南備讃瀬戸大橋は完成当時世界最長の鉄道道路併用橋であった。

 

写真下部は与島に隣接する鍋島。山頂に灯台があり、防潮堤により与島と繋がっている。写真左側は与島のすぐ東側にある小与島。

 

これらの橋の下は備讃瀬戸航路という国際航路で、北備讃瀬戸大橋の下は「備讃瀬戸北航路」で西行の船舶が通行し、南備讃瀬戸大橋の下は「備讃瀬戸南航路」で東行の船舶が通行する。

 

国際航路ということもあってか橋梁自体も高くなっており、最高地点は93m。

 

瀬戸内海の複雑な潮の流れも橋上から見える。

 

<つづく>