デンマークのコペンハーゲンから隣国スウェーデンのマルメまで約40分。都道府県を跨ぐように、思いの外簡単に国境を越えることが出来る。
エーレスンドリンク[Øresundsforbindelsen]はデンマークの東部、コペンハーゲンのあるシェラン島に隣接するアマー島とスカンジナビア半島のスウェーデン南西部にあるマルメ(スコーネ地方)を隔てるエーレスンド海峡をトンネルと橋で結んだ建造物で、欧州自動車道路であるE20と鉄道が渡る鉄道道路併用トンネル&鉄道道路併用橋の複合体で、全体の長さは15.9km。日本で言えば鉄道抜きの東京湾アクアライン(15.1km)。
途中駅のコペンハーゲン空港[Københavns Lufthavn, Kastrup]駅。コペンハーゲン空港は北欧で1番大きな空港。スカンジナビア航空が拠点としており、成田からの直行便もある。
非常にきれいな空港らしく、ちょっと見てみたかったが時間がなく断念。ホームは地下にあるため、オートスロープを利用して地上へと上がっていく空港利用客。
列車はこの先海峡の下を通るトンネルに入る。気が付けば、すでにエーレスンドリンクが始まっていた。
空港からのトンネルを抜けるとぺベルホルム[Peberholm]という人工島に出る。この島の向こう(右奥)にはサルトホルム[Saltholm]という島がある。当初はサルトホルムを通りスカンジナビア半島と繋がる計画もあったようだが、島の生態系破壊を防ぐために却下されたとのこと。因みに、コペンハーゲン空港も拡張のためにサルトホルムへ移転する計画があったらしいが、同様に却下されている。
サルトホルムは「塩の島」の意で、それに対し今通っているぺベルホルムは「胡椒の島」という意味らしい。
海の上に数多くの風力発電。
エーレスンドリンクの橋梁部、エーレスンドブロン[Øresundsbron]を渡る。
海の上を渡ることを考えると瀬戸大橋と同じ。どうやら、瀬戸大橋とは“姉妹橋提携”を結んでいるようだ。
瀬戸大橋を初めて通った時は「凄いな」と思ったが、こちらは更に国境を越えているという点も含めて規模が違う。瀬戸大橋はまだ島伝いに橋が点在するのでね。
これにてヨーロッパ3か国目のスウェーデンに入国。1日で3つの国を跨ぐとはなかなかだな。でも、そんな印象は鉄道に乗っている限りあまり感じない。
スカンジナビア半島に上陸。スウェーデン国鉄の車両が見える。
スウェーデン語とデンマーク語の違いがわからない。私の拙い英語はどこまで通用するのだろうか、どんどん不安が広がっていた・・・。
<初>スウェーデン
<つづく>