札幌芸術の森野外美術館をざっと見て周った。
エントランスに戻ってきた。“寄生獣”みたいでなんか怖い・・・。
入る時に蹲っていた鴨が立ってた。やっぱりこれは彫刻ではなかったか。
札幌芸術の森野外美術館は7.5haの敷地内に常設展示が74点(64作家)もあるので、天気も気候も良い日にゆっくりと見て周ることをお勧めする。で、ここから歩いて(普通の)美術館に移動する。
工芸館前の池にあるマルタ・パンの『浮かぶ彫刻・札幌』。野外美術館前にあるライモ・ウトゥリアイネンの『昇』と同じく札幌芸術の森のシンボル彫刻の1つである。
『昇』(ライモ・ウトゥリアイネン)
マルタ・パンの『浮かぶ彫刻』シリーズは国内だと「箱根彫刻の森美術館」にもあり、海外だとゴッホコレクションで有名なオランダのクレラー・ミュラー美術館に他の作品とともに展示されている。クレラー・ミュラー美術館はデ・ホーヘ・フェルウェ国立公園内中央部にあり、国立公園は約5500ha(世田谷区よりちょっと小さい程度)、美術館の敷地(彫刻庭園を含む)は約25ha(浜離宮恩賜庭園と同じぐらい、東京ドーム約5.3個分)と規模が違う・・・。この美術館に行かれた方のブログを見る限り、自転車での移動が正しいようだ。
余談だが、2021年9月には東京都美術館にてクレラー・ミュラー美術館が所蔵するゴッホコレクションがやってきて、ゴッホ展が開催される。『麦わら帽子のある静物』、『森のはずれ』、『レストランの内部』、『石膏像のある静物』、『糸杉に囲まれた果樹園』、『レモンの籠と瓶』、『種まく人』、『サン=レミの療養院の庭』、『悲しむ老人(「永遠の門にて」)』、『夜のプロヴァンスの田舎道』、『花咲くマロニエの木』とその他にミレー、ルノワールなどの作品や、ファン・ゴッホ美術館からも『黄色い家(通り)』などがやって来る(2021年8月時点での情報)。
向こうに見えるのはクラフト工房。
美術館が見えてきた。ん? 火事?
いや、意図的に霧を発生させているようだ。目を凝らすとノズルが見える。
晴れた真っ昼間に“霧”なんて、ちょっと頭の中が困惑する。
時間が経つと霧が減ってくる。奥に見えるのはクラフト工房。
この霧も札幌国際芸術祭の展示の1つと知ったのはこの後。なかなか面白い仕掛けだった。
<つづく>