ロープウェーの山頂駅から切り通しとなっている道を歩く。
凝灰岩なので切りやすい石だとは思うが綺麗にカットされているな。
さてさて、ここが鋸山一番の名所、『地獄のぞき』。
高さ100mほどの絶壁は石切りによって造られたものだが、全く以て恐ろしい。しかし、横から眺めるのが『地獄のぞき』ではなく、あの場所から下を覗かなければいけないのだ。折角ここまで来たのだから行ってみることに。
この写真の背後が『地獄のぞき』。
いや、地獄を覗かなくたっていいと思うのだけど。この横の石切り跡を見るだけでも結構なものだ。
で、『地獄のぞき』をしてみる。
こう見ると高さがよくわからない。でも、「ここで地震が起きたらどうしよう」「自分が乗った瞬間にピキピキッていって割れたらどうしよう」とか考えるのだが、今こうして無事にブログが書けているので何の問題もなく眺めることが出来た。正面の写真がないのは、逆に下を向けずにいること(足元を確認せずに写真を撮ること)が怖くなってしまったから。
すっかりいい汗(冷や汗、脂汗)をかいて、下の方に降りてきた。
切り通しが影になっていて涼しい。5月の中旬だったが、かなり暑い日だった。
この切り通しの先に別の名所がある。
百尺観音。石切り場の刳り抜かれた箇所に彫られた観音様だ。
観音様の大きさはちょうど他の観光客の方がいたのでわかりやすく撮ってみた。百尺(約30m)とのことだが、こうやって見ると20mもないだろうか。
ま、大きいということには変わりない。観音様の向こうには先程までいた『地獄のぞき』が見える。
あの部分だけ残しているってやはり凄いものだね。昔は転落防止用の柵もなかったのだろうし・・・。
さて、帰り道。目の前に看板があったので、その方向に歩いて降りてみることにした。
しかし、これが大誤算。登山道を降りていくこととなり、これがまた結構険しい道で。素直にロープウェーで降りてくればよかったのだが、非常にしんどい思いをした。途中、上がってくる方がいて、「あとどのぐらいですか?」と聞かれたので、「まだかなりありますが、かなりしんどいですよ。降りるだけでもしんどいです。」と伝えた。結局登って行けたのかな・・・。
クタクタになりながらも何とか麓まで歩いて降りた。そして、金谷港近くのレストランで海鮮丼をいただく。あまりにも汗をかいていたので、店員さんが冷たいおしぼりを多めに持ってきてくれたし、店内は冷房が効いていてまるで天国。お冷もいっぱいお代わりした。よくもまあ、熱中症にならずに済んだものだ。
東京への帰りは東京湾フェリーを利用した。
金谷から久里浜までは約40分。久里浜からは京急で都内に戻ってきた。
鋸山からの東京湾の景色はなかなかいいものだったが、覗くか覗かないかはともかく、地獄は見てきた。
<終わり>