道東周遊旅 20 (3日目:越川橋梁) | Qの乗りつぶしニッポン

Qの乗りつぶしニッポン

日本国内のJR、私鉄の乗りつぶしを中心にぷらっと旅に出かけています。ここ数年は鉄路のない自治体へ路線バス等を利用して市区町村の塗りつぶしする機会が増えてきております。

2014年5月下旬の道東の旅。

 

『天に続く道』から国道244号線に戻り、今度は“天に続かない橋”。

 

巨大なコンクリート製のアーチ橋が国道を跨がずに分断されている。

 

こちらは第一幾品川橋梁、通称“越川橋梁”と呼ばれている登録有形文化財。斜里駅から南の根室標津までを結ぶ根北線(こんぽくせん)として建設されたものの、この橋の手前の越川までしか開業できず、そのまま廃線となったため橋梁が残ったものである。

 

しっかりと登録有形文化財のプレートが設置されていた。

 

設置された看板にもあったとおり、橋梁の下を通る国道244号線の拡幅工事により橋脚が2つ壊されている。

 

戦前に完成したコンクリート橋と冬の厳しい土地ということもあり、劣化は否めない。

 

実際に破損箇所は広がりつつあり、丁寧に柵まで設置されている。

 

もし完成していたとしても、終点予定の根室標津駅も標茶から伸びていた標津線本線と厚床~中標津間の標津線厚床支線を1989年に廃線としているので、同じように廃線となっていただろう。

 

当時の道東の栄華の様子はわからないが、これほどのものを造ろうとしていたということがそれを物語っているのではないだろうか。

 

<つづく>