ヨーロッパ4か国周遊の旅(57)  <4日目:CNLに乗ってコペンハーゲンへ⑤> | Qの乗りつぶしニッポン

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日本国内のJR、私鉄の乗りつぶしを中心にぷらっと旅に出かけています。ここ数年は鉄路のない自治体へ路線バス等を利用して市区町村の塗りつぶしする機会が増えてきております。

やっと慣れ親しんだドイツ語圏から離れ、そしてヨーロッパ大陸からも離れる。

 

ユトランド半島とバルト海に浮かぶフュン島に挟まれた小ベルト海峡に架かる『オールドリトルベルトブリッジ[Den Gamle Lillebæltsbro]』を渡る。これで一応ヨーロッパ大陸から離れることになる。橋から西側を見る。

 

橋から東側を見る。遠くに見える2つの主塔はE20の『ニューリトルベルトブリッジ[Den Nye Lillebæltsbro]』。E20はアイルランドの西部シャノン空港から、イギリス、デンマーク、スウェーデン、エストニアと続き、ロシアのサンクトペテルブルグまでの約1900kmの欧州自動車道路となっている。

 

オールドリトルベルトブリッジは鉄道道路併用橋。

 

なので、線路の横を自動車が走る。

 

オーデンセ[Odense]駅の電留線。あまり見たことのない車両が見え始めた。

 

デンマーク国鉄のMR型気動車。

 

恐らくだが、地方路線で活躍しているのだろう。

 

こちらはMQ型気動車。シーメンスが同型の車両を量産しており、ヨーロッパだけではなくマレーシアでも見られる。

 

大きな街以外は農業大国だけあって農地や放牧地が多く見られる。逆に言えば、淡々とした風景が流れる。

 

デンマークは最高地点が170m程度と低く、なだらかな形状から“パンケーキの国”とも言われている。170mがどのぐらいかというと東京なら汐留辺りのビル群(羽田空港との兼ね合いで制限があると思われ)、名古屋なら名駅前のモード学園スパイラルタワーズ、大阪なら北梅田辺りのグランフロントや梅田スカイビル(これも大阪空港との兼ね合いで制限があるのでは)、札幌ならJRタワーぐらいの高さ。

 

この辺りで決定的なミスをしたことに気づく。フュン島とシェラン島の間にある大ベルト海峡に架かる

『グレートベルト・リンク[Storebæltsforbindelsen]』を見ることをすっかり忘れて、ほんの少しだけ寝てしまった。海の上を6km以上も走る景色を堪能したかった・・・。約9kmの海底トンネルも実感したかった・・・。

 

朝早く起きすぎたのかな・・・。ま、景色を眺めて忘れよう。

 

鳥たちも土をほじって朝ごはん。

 

まるで北海道を移動しているような感じ。

 

それでも、まだ北海道の方が街は点在して見える。

 

畑ばかりの風景だなと思っていたら、不意に並走する列車が現れた。

 

IC4型気動車。イタリアのアンサルドブレーダという会社が制作した列車。アンサルドブレーダはのちに買収されて日立レールという会社になった。

 

リングステズ[Ringsted]駅。先程並走していた列車が入線していた。2階建て客車を電気機関車が押して運転。

 

隣のホームにはIR4型電車。先頭部を大きなチューブ状のゴムが囲んでいる少し風変わりな車両。

 

<つづく>