さて、気が付けばどうやらドイツからデンマークへ入っていたようだ。知らぬ内に国境を越えるなんて。
車両の最後尾の景色。複線区間の片側を工事中。この影響で遅れているのか?
トンネルってあったっけと言うぐらいに平坦な土地を進む。
乗車のサービスでいただいた水。もうすぐAM9時。そろそろ朝ごはんの時間だ。
E45(欧州自動車道路)を跨ぐ。E45号線はノルウェーのアルタ(人口1万人以上の都市としては世界最北)からフィンランド、スウェーデン、デンマーク、ドイツ、オーストリアを経て、イタリアのシチリア島のジェーラへと続く約5200kmの高速道路(南北を結ぶ路線としては最長)。
酪農や畑が続いていたが、やっと街らしい街にやってきた。庭が広い。
レンガ造りの建物が並ぶ。
車の通行量から見て、それほど大きな街ではなさそう。
複合住宅の屋上にはソーラーパネル。
コリング駅[Kolding]に約1時間半遅れで到着。DB関連の貨物車両が置いてあった。
丁度AM9時になった時、大柄でふくよかな女性の車掌がテーブル片手にやってきた。「おはようございます。朝食の準備をするわよ。」と。恐らくだが、ドイツとデンマークの国境辺りの駅であの口の悪い車掌と交代したのだろう。
テキパキとセッティングをしていった。
ベッド面だった背もたれ部を(ヘッドレストの上の)金具を持って上に引き上げて座席に変えた。意外と簡単な仕組み。
1等車の朝食。パン、チェリージャム、マーガリン(2個)、クリームチーズ、リンゴのジャム(みたいなデザート)、レバーペースト、コーヒー、オレンジジュース。「パンとコーヒーはおかわりあるわよ。」と。この時間に朝食を食べる乗客は私しかいないようで、多分余っているのかもしれない。
レバーペースト。実はレバーが大の苦手。でも、折角なんで食べてみた。やっぱりダメだった(全部食べたけどね)。
コリング駅を過ぎた辺り。目の前にはコリングフィヨルド。“フィヨルド”を見て、「北欧に来たんだな」と感慨に耽ってしまった。ま、いわゆるよく見るフィヨルドではないけどね。
因みに、コリングは愛知県安城市と姉妹都市を締結している。安城市が「日本のデンマーク(明治用水開通による農業の発展を意味して)」と言われていたことに由来するらしい。
<初>陸路での国境越え(知らぬ間にデンマーク)、車内で食べる朝食
<つづく>