まず僕の立場を明らかにしておく。僕の先祖は豊臣秀吉の家来の家来の家来の家来の足軽だろうと思っう。
だから左衛門とか慎之介とか権左衛門とか武士の名ではなく、水飲み百姓の熊蜂、留吉、権助と呼ばれていたのだろう。
百姓にも秀吉の死後、豊臣は危ないと思われていた。徳川家康は狸オヤジだ。豊臣は豊臣秀智と淀君だ。政治的無能の二人には相手にならない。
やはり家康は難癖をつけて大坂城を攻める。当時の大坂城は難攻不落と云われる名城だ。
そこで家康が和睦を持ち出した。豊臣を1大名として残す。その変わり外堀を埋めよと。
外堀を埋められたら大坂城は裸城に等しい。埋められた所から洋式の大砲が大坂城の天守まで届くのだ。
それに家康は豊臣を助ける気などさらさらなく根絶やしに滅ぼす気だった。
やがて大坂城の天守は紅蓮の炎に包まれ秀智と淀君は死ぬ。僕の先祖の留吉か熊蜂かも、なんの手柄も立てる事なく殺されたのだろう。
やがて長い歴史が流れ先祖の留吉かの血が僕に蘇ったのだろう。僕は徳川家康も江戸も東京も無条件で大嫌いだ。
以前は東海道新幹線が熱海を過ぎて東京に近づくとイライラした。
長嶋茂雄や王貞治に個人的恨みはない。読売のユニホームを着てるから嫌いなのだ。
江夏豊や村山実や田淵幸一が読売のユニホームを着ていたら、やはり大嫌いだったのだろう。
長嶋茂雄は野球を国民に開放したこれまでは興業と呼ばたのをスポーツの位置にまで高めた。
長嶋茂雄が現れるまでスポーツは胡散臭さかった。その最たる例が力道山のプロレスだ。大相撲も白星の貸し借りがあったはずだし、プロ野球も黒い霧事件と呼ばれる八百長で多くの才能を失った。
昔のプロ野球には超個性的選手が多かった。
投げる不動産屋と呼ばれた桑田真澄。高校卒業時が完成形だと言われた江川卓。延長で自らサヨナラ本塁打を打ちノーヒットノーランを完成した江夏豊は野球は独りで出来るとうそぶいた。
彼等の特長はチームプレーと呼ぶより個人プレーに近かった。
だがそれらの選手達はしだいに淘汰され没個性の選手ばかり残った。
僕は数年前から恐ろしい事に気付いた。読売のユニホームの選手を見ても嫌いとは思わなくなったのだ。
それに日本野球はMLBの下請けだから、どんどん日本の野球はつまらなくなる。
嫌いなチームがないのは不幸だ。日本の野球はつまらない。もし阪神タイガースがなかったら野球は観ないだろう。