少し前に地上波のテレビを観てクタクタに疲れた。
恐らくワイドショーもドラマも出来損ないのバラエティーと同じ薄さと想像できる。それにCMの多さにはウンザリする。
僕はもうテレビはBSしか観ない。BSの良さは次の三点だ。
まずNHKでメジャーリーグ中継が観られる。ここまで書いてNHKか有料放送なのに気付いた。
BSの中でも映画は有料放送で見る。野球や映画の途中でCMが入るのは勘弁して欲しい。
NHKも莫大な金をMLBに支払うのだから視聴率を気にする。現在は大谷のドジャース中心だが、その前は松井のヤンキース。その前はイチローのマリナーズだった。
ま、それは仕方あるまい。日本選手の居ないマイアミ・マーリンズVSワシントン・セネターズ戦を誰が見る?
もうひとつは僕の好きな二時間サスペンスがBSでは宝庫なのである。
サスペンスは全て地上波で作られ衰退して滅んだ。その理由はふたつある。まず役者の高齢化が進みシリーズものが作れなくなった。
例えば【赤い霊柩車】シリーズの片平なぎさと神田正輝のカップルは今は2人仲良くディサービスのイメージだろう。
サスペンスが衰退した一番の原因はラストシーンに主人公が古臭い道徳を振り回し犯人に説教するようになった時からだ。
これを船越英一郎が長々とやるのを見ると気が重くなる。人の命は何より重いと真面目な顔で云われてもな。当たり前じゃん(笑)
アルフレッド・ヒッチコックがこんな道徳スリラーを作ったらその時点で石を投げられハリウッドを追われる。
だから古臭いサスペンスの再放送が良い。スマホはまだなくて携帯はアンテナが着いていた頃。パソコンのネットはまだ電話回線を使っていた時代だ。
この頃のサスペンスはパカパカタバコを吸い、古谷一行の温泉ものは巨乳のお姉さんと混浴するのがお約束だった。
ところでテレビで乳を見せなくなったのは何故だ?
恐らくPTAや【子供を悪から守る大日本婦人会】(何となくありそうじゃないか)がテレビ局に圧力を掛けたに違いない。
全ては自主規制から始まる。自主規制で自由はどんどん損なわれるが我々は気付かない。
気付いた時はもう取返しがつかない。