この国がよく分からん | 錦鯉春助の冒険

錦鯉春助の冒険

日常の恐ろしき風景

 日本は民主主義国であり先進国と呼ばれている。国民は勤勉であり清潔好きで親切だ。


 街の清潔さと治安の良さは外国人が驚くほどで食事はバラエティー豊富で世界一美味しい。


 政府批判しても中国やロシアのように捕まる事はない。基本的人権があり言論や表現の自由がある。


 では日本は万万歳か?

 ゼンダーギャップ(早い話し女性差別)は世界の118位だ。


 これは各業界、政界、官僚世界、産業界、医師界、教育界、などの日本を動かすトップ達が物凄い保守的なのだ。


 それは昭和どころではない。明治政府が日本の進む道を決めた富国強兵まで遡る。


 富国強兵の土台は一夫一婦制の家長制度だ。家長は絶対であり妻や子供は奴隷のように家長に從わなくてはならぬ。


 こんなアナクロニズム思想を信じる爺様達に選択制夫婦別姓は共産主義的悪魔の思想以外何者でもない。


 また爺様全員が英霊と云う言葉が大好きなのだ。まぁ、自分が生きた時代を美しく飾りたいのは人情だが


 英霊と呼ばれた若者が国のために死んだと云うが、時系列から考えると彼等の死の後に


 東京大空襲があり沖縄戦があり広島と長崎に原爆投下があった。若者が国のために死んだがその国の国民は更に犠牲を強いられるばかりだ。


 この戦争を正しく総括もせず、死んだ若者達から奪い取った輝かしい未来に対する反省もなく、只々英霊と云う耳ざわりのよい言葉で覆い隠す。


 それが明治維新以来のこの国の政府と国民だ。