ラバーソール | 錦鯉春助の冒険

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日常の恐ろしき風景

 1965年、イギリスで6枚目のビートルズのアルバム【ラバーソール】は彼等にも音楽業界にも革命的なアルバムだった。


5枚目の【ヘルプ】も世界を席巻したが、何処かリバプール産まれのアイドルグループから抜けられなかった。


 ラバーソールは「ドライブ・マイ・カー」から「デイトリッパー」まで完全にメロディもメロディラインもテンポも独立しているが有機的に繋がりアルバムを形成している。恐らく21世紀の今日も革命的アルバムだ。


 やがて次のアルバム【リボルバー】から解散するまでの数枚のアルバムはモーツァルトやバッバやベートーヴェンと共に人類の宝だ。


 1990年代から音楽の質が落ちた。レコードからCDが主流になった時代だ。


 21世紀に入るとネットの配信になり更に音楽の質は落ちる。いや質が落ちると云うより万人のためのヒットを作り手は無視する。もうビートルズもモーツァルトも必要としない


 彼等は一部の仲間(例えばZ世代)に受けたら良い。そこに絞りコストを掛けたらいいのだから上手い遣り方とも言える。


 レコードアルバムとして全世界で売れ、しかも現金払いで売れた最後のアルバムはイーグルスの【ホテル・カリフォルニア】だろう。


 僕はキャッシュレスとかキャッシュレス社会の意味が分からない。


 僕も買物はクレジットカードが殆どだ。だがクレジットカードが使えるのは、僕の口座に日本国が発行した日本国銀行券が預金してあるからだ。


 株式も信託投資も金取り引きもビットコインも儲かる、損するの価値基準は自国の通貨だ。


 何がキャッシュレスだ。本当のキャッシュレスは物々交換だけだ。


 音楽界の現金は【モーツァルト】であり、けっして【新しい学校のリーダス】じゃない。