ダルビッシュの凄さ | 錦鯉春助の冒険

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 ダルビッシュが中学生まで過ごした町に僕も住んでいた。


 彼は中学生の頃から町では有名人だった。天才投手がいると。


 ダルビッシュ有も田中将大も関西人なのに北の地域の高校に進学した


 詳しくは書かないが甲子園に出場するためのシステムを利用したらこうなる。


 ダルビッシュがメジャーに挑戦したのは日本野球に失望したからだ。ダルビッシュが投げると打てないと云う空気が蔓延してたからだ。


 テキサスレンジャースに入団したダルビッシュは一年目で衝撃を受けた。相手打者はデトロイトタイガースのミゲル・カブレラ。現在もメジャー直近の三冠王だ。


 そのカブレラに対し内角高めの速球を投げ込んだ。日本では誰に打たれなかった球だ。しかしカブレラは腕を縮め腰の回転だけでレフトスタンドへ放り込んだ。


 ダルビッシュは度肝を抜かれた。そして狂喜した。メジャーは凄い。来て良かった。


 次のシーズンの開幕のアストロズ戦にダルビッシュはマウンドにいた


 野球に詳しくない人に少し補足する。投手は9回を投げ切るために27のアウトを取らねばならない。


 ヒットも四死球も自軍のエラーもなく27の連続アウトを取ればパーフェクトゲームと呼ばれ投手は歴史に名を残す。


 ダルビッシュは26までは連続アウトを取った。27人目の打者マヴービン・ゴンザレスにヒットを打たれた


 このゴンザレスは現在オリックスバファローズに所属している。NHKの野球評論家、小早川氏がゴンザレスと対談した事がある。


 日本人にとって僕は悪者であり敵だったのでしょう。ゴンサレスは笑う。だがパーフェクトを逃してもダルビッシュは一流であり、僕は日本で野球が出来る。有り難い話しです


 ダルビッシュは年齢を重ねると共に言論が変わってきた。傲慢や独りよがりが消え周囲に配慮を見せるようになった。明らかにリーダーの振る舞いだ。


 それに彼は野球をリスペクトしている。素晴らしい人生のひとつの要素に、自分の仕事を尊敬できる事も含まれる。


 200勝おめでとう。昨日のWBCに優勝出来たのは大谷翔平ではなく君だと本当の野球ファンは知ってます