良いのか?良いのか? | 錦鯉春助の冒険

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日常の恐ろしき風景

 貴女がまだずっと若い頃、旦那さんと夜の夫婦生活の最中に、旦那さんから「良いのか?良いのか?」と尋ねられた事はあるか?

 あるよね(笑) 
 絶対あるよね(笑)

 離婚する気がない以上「元彼の方がうまかった」とか「テクニックがない」とは云えないから

 凄く良いとか、気持ち良いとか言ってしまうよね。

 つまり男は答えが分かってるのに聞くの。これマーキングなのよ。

 犬や猫は自分のテリトリーを持っていて、そこに他の犬猫が入らないようにオシッコをして臭いで警告するの。それがマーキング。

 男は女に凄く気持ち良いと云わせて自分の女だと確認する分け。言葉なんか1番信用出来ないのに(笑)

 日本人の三代義務。➀納税の義務
②教育を受ける義務。③夫婦交合の義務。

 だから年月が経過すると義務でする夫婦は増える。段々明け透けになり「アンタぁ~溜まってるの?抜いてあげようか」と情緒もへったくれもない。

 旦那の方もマーキングなどしない
自分の女だと自慢する気にもならない。

 だが旦那があぐらかいて嫁を放ったらかしてると大変なしっぺ返しを喰らうのだ。

 旦那が退職金をもらい、これからは年金生活を楽しもうとした矢先に離婚を切出されるのさ。

「離婚!何が不満なんだ!」

「そんな事にも気づかぬ鈍感な貴方が嫌いなの。いや憎いの」

 夫婦だから退職金も預貯金も半分づつは甘い。敵は用意周到に計画してたから旦那に分からぬように裏金をたっぷり作っている。

「猫の三毛は置いて行きますから。これからは三毛の背中を撫でながら、良いのか?良いのか?と尋ねて下さいね」

 嫁はニヤリと笑った。
 「良い分けないじゃない」