技術がある人ほど苦しむ

届け方を誰も教えてくれないから(続編)

鍼灸師・施術者の挑戦を支える活動と情報発信を行っている

QVファクトリー代表/ツボ×ラボ運営者 是永裕次郎です
 

以前のブログ

 

 

では、

  • マーケティングの必要性

  • 技術以外の技術

  • 「伝える」と「届ける」の違い

について書いてきた。

今回はその続きを、

「良い施術をしていれば自然と広がるのか?」

というテーマで考えてみたい。


技術が高ければ自然と口コミが広がる?

施術者なら一度は思うことがある。

「ちゃんと施術していれば、そのうち口コミで広がるはず」

もちろん間違いではない。

実際、技術は大切。

でも現実には、

技術が高いだけでは広がらないことも多い。


「なんであの先生の方が繁盛してるんだろう」

正直、

そんなふうに感じた経験がある人も多いと思う。

「技術なら自分の方が上じゃないか?」

そう思ったこと。

自分自身も、

患者さんから

「他で良かったところがあって」

という話を聞いた時、

思わず、

  • どんな施術だったのか

  • どれくらいの時間だったのか

  • 料金はいくらだったのか

そんなことを聞いてしまうことがある。


技術だけで選ばれているわけではない

そこで見えてくるのは、

患者さんは、

“技術だけ”

で施術所を選んでいるわけではないということ。


患者さんが求めているもの

実際に患者さんから多い言葉。

それが、

「話を聞いてもらえて楽になった」

という言葉。


人は「理解された」と感じると安心する

身体の不調だけじゃない。

  • 不安

  • ストレス

  • 孤独感

  • 誰にも言えない悩み

そういうものを抱えて来院される人も多い。

だから、

施術そのもの以上に、

「ちゃんと向き合ってもらえた」

と感じることが大きな価値になる。


話すことで元気になる人もいる

患者さんの中には、

施術だけでなく、

「話したことで元気が出た」

と言われる方もいる。

これって実はすごく大事なことだと思う。


施術者の“在り方”は伝わる

さらに言えば、

施術者は患者さんの身体に触れる仕事。

だから、

言葉以上に、

  • 焦り

  • イライラ

  • 不安

  • 自信

  • 優しさ

  • 安心感

そういう感情も伝わる。


技術だけでなく、心構えも施術の一部

だから最近強く思う。

施術って、

単なるテクニックではない。

施術者の心構えや在り方も含めて、

患者さんに届いている。


「正しさ」を押し付けても続かない

昔より意識していることがある。

それは、

正しさを押し付けないこと。


まず生活背景を聞く

例えば、

生活習慣の改善。

理論上は、

「こうした方がいい」

は沢山ある。

でも、

いきなり大きく変えようとしても、

負担が大きすぎて続かないことが多い。


「出来ない前提」で考える

だから最近は、

まず生活背景を聞く。

そして、

ほんの少しでも変えられそうなことを提案する。


小さな成功体験を積む

次回来院時に、

「どうでした?」

と一緒に振り返る。

すると、

患者さんも、

「出来なかった…」

という罪悪感が減る。


良い関係性が継続につながる

完璧を求めるより、

一緒に少しずつ進む。

その積み重ねが、

信頼関係になっていく。


技術者ほど“技術だけ”を見てしまう

施術者って、

向上心が高い人が多い。

だからこそ、

技術を磨く。

勉強する。

努力する。

それは本当に素晴らしいこと。

でも時々、

技術だけを見すぎてしまうことがある。


本当に価値があるものは、「届いて初めて価値になる」

どれだけ素晴らしい技術でも、

使われなければ存在しないのと同じ。

患者さんに届いて、

初めて価値になる。


ツボ×ラボで感じること

ツボ×ラボでも、

色々な施術者がいる。

その中で感じるのは、

やっぱり、

患者さんとしっかり向き合い、

自分の価値を丁寧に伝えている人ほど輝いている

ということ。


技術+人間力+届け方

結局、

必要なのは、

技術だけではなく、

  • 伝え方

  • 安心感

  • 関係性

  • 人間力

  • 継続できる提案

そういう“総合力”なのかもしれない。


最後に

施術技術を磨くことは、本当に大切。

でも、

どれだけ価値がある技術でも、

届かなければ存在していないのと同じ。

だからこそ、

「どう伝えるか」

「どう届けるか」

そこにも目を向ける必要があるのだと思う。

そしてそれは、

決して営業だけの話ではなく、

「患者さんとどう向き合うか」

という話なのかもしれない。

 

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投稿者プロフィール

QVファクトリー代表/ツボ×ラボ運営者
是永裕次郎

「挑戦したいのに踏み出せない人をなくしたい」という想いから、ツボ×ラボを運営。
鍼灸師・施術者の独立や成長を支えるため、業界の課題やリアルな現場の情報、実践的な考え方を発信している。