点滴の液が漏れてしまう母 | 不幸を書こうか幸福を書こうか、それが問題だ

面会に行きました。 



 絶食して3週間くらいですが、
想像より元気です。 


 前に会いに来たのは、月曜日。


5日ぶり、ということになるでしょうか。 


 前より痩せてはいましたが

声がしっかりしてました。 





 点滴の液が 血管にちゃんと入らない体質なんですよね。 



 点滴が漏れて腕が腫れてしまう。 


 もう、刺すところがないそうで

首の血管に刺されていました。 



 そこは、漏れにくいそうです。 


 だから、だと思います。 


 言葉がしっかりしてますし

とにかく実家にいたときと同じ


父の悪口を永遠に言っていました(笑) 


 「とにかく何もできない男 」


「私のことを一つも見てないから

私のお願いしたものが全く理解できない 


 例えば、このコップ

こんなコップを
家で使ったことは一回もない。 


 どんなコップを使っていたか知らないから
こんなのを買ってくるんだ」   


などなど。 




 病気でないなら

家で大喧嘩だったでしょう。


 今は事情が違うので
喧嘩にはなりませんが
とにかく反抗的です。 


 普通なら父もそれにたいして、真っ向から向かっていってしまうのですが


どうやら、今は我慢しているようです。 



 父は、反抗的な母に頭にきて

私が病院に着く前に帰ってしまっていました。 





 母と私と二人 。





 私のことは気にはしない。 


 ひたすら、父の悪口を言う。 


 昔の母です。 


 でもわかるんです。 


 今まで、

優しい言葉一つ掛けてもらえなかった。 


 そんな旦那様に

今までの怒りをぶつけてるんです。 


 甘えてるんです。 


 父にはそれがわからないでしょうが。 




 それを伝えるのが

娘の

私の役目だと思った面会でした。




 手術は
火曜日。


 術後は、集中治療室にはいるそうです。 


 面会はできるのかできないのか。 


 何も知らないのです。 


 病院って、こんなもんなんでしょうか? 


 父が、明日、看護師さんに色々聞くとは言っています。 




 たくさんの患者の中の一人であることには変わりない。 



 でも、家族にとっては


世界でたった一人


代わりの効かない母なんです。



 どの家族にとってもそうでしょう。 



 その人の命を救ってもらいたい。 きっと、みんなとの家族もそう思ってる。





ただただ、祈るばかりです。