雨の日の思い出駅まで遠かった。雨が降ると父か祖父が駅まで車で送迎してくれた。そんな父は、車の運転がよく分からなくなってる。トイレが流せない。忘れていくのだな。あの思い出もどの思い出も。抱っこされたことはない。父親らしくはない。子供のような父親。それでも、やることはやってくれてた。孫ができて、父も母もみずからをジィとバァと言う。でも、わたしにはママとパパ。ずっとママとパパ。