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※使用した画像はNHKの公式HPや、録画したドラマの
データから抽出して利用しております。
全て批評目的の引用であり、他意はありません
忠盛邸での家族会議の後、再び頼長邸を訪れた家盛。
「さようか。いよいよ清盛も終わりじゃ![]()
どうした
浮かない顔をして
」
この台詞から見て、家盛が清盛を蹴落とした
一部始終を頼長に報告したのでしょう。
そんなことでは、世を正せんぞ」
「(鳥羽)院が頼みに思うておる
平氏の武力と財力。
そなたが後継ぎとなれば、
これらはわしのものも同然じゃ
」
ついにブラック頼長(これが本性)の本領発揮![]()
「お前の物は俺の物、俺の物は俺の物」という恐るべき
ジャイアニズム
をさらけ出した頼長![]()
「頼長様?」
初めて家盛が頼長に不信感を持った瞬間![]()
「院は我等を頼らざるを得なくなる。
その時こそ、藤原摂関家の
栄華を取り戻す時じゃ
」
「我ら平氏は、(鳥羽)院に
忠誠を誓っておりまする
」
思わず飛びずさった家盛は、必死こいて平氏の立場を語りましたが...
「そなたが清盛を蹴落としたのじゃぞ
院が頼みに思おておる清盛を
」
「家盛よ、まことに私がそなたを
棟梁の器だと思って引き立てたと
思うておるのか
」
「そなたが清盛よりも優れておるのは、
はるかに御しやすい男ということじゃ
」
完全に蛇(頼長)に睨まれた蛙(家盛)状態再燃です![]()
さりげなくBL要素も入れてます。
本当にBL大好きな腐女子な方には、
神回と語り継がれるであろう“頼長無双”状態であります![]()
いたたまれなくなり、逃げ出そうとした家盛ですが...
「そなたは一門を売ったのだ
」
再び家盛を押し倒した悪左府頼長![]()
まさに悪左府無双、頼長無双なやりたい放題の頼長![]()
「テレビドラマでは、これ以上のBLシーンを描くことは無理じゃないか
」
と思えるくらい素晴らしすぎるBLシーンによって、再び家盛は
頼長の毒牙にかかり、オムコに行けない体にされてしまったのでした。
一部始終を見ていたと思われる頼長さん家の鸚鵡君が
羽をバタつかせていたのもGOOD JOB![]()
本当にあらゆるシーンで動物が色々と見せ場を盛り上げてくれます![]()
ですが、関連記事
平清盛第14話「家盛決起」Vamos流解釈3 頼長無双&哀れ家盛!編
でも述べたとおり、頼長に男色趣味があったのは事実ですが、
彼の日記「台記」に描かれている男色の相手に平氏一門の
名前はありません。院の近臣だった藤原家成の縁者や、
源氏の源義賢(為義の次男で、義朝の弟。父為義の命で東国で
独自の勢力を築くも、義朝の命を受けた義朝の長男である
悪源太義平によって殺害される)等が頼長の相手として記載されてる
人達です。ドラマのシーンとしては面白がって私も観ていましたが、
家盛が頼長の毒牙にかかったのは、完全なるフィクションであります![]()
頼長邸での悪夢の後、家盛は熊野詣に出かける前に
母宗子に会いに行きます。
我が子家盛に対し、激励の言葉を贈る母宗子。
べつに戦にいくわけでもないし、京の都から紀伊国(和歌山県)の
熊野詣はそこまで長い距離ではありません。
ただ紀伊は山国ですので、決して楽な行程ではありません。
交通手段の未発達な平安末期のことですから、恐らく
十二分に余裕のある日程で院や天皇、それに上級貴族といった
やんごとなき方々の熊野詣は行われていたと思われます。
「嫡男かそうでないか、そんなことはどうでも良かった
私が求めていたのは、ただ母上の笑うお顔を
位は授かった。後継ぎになったとお伝えした時、
ただ当たり前の母として喜んでいただきたかった
」
家盛は、ただ母に喜んでもらいたい一心で清盛に対する
反旗を翻したのだと語ります。
「兄上とも、母上とも、当たり前の兄弟、
当たり前の母子でいたかった
」
既に言葉が過去形な家盛クン。このドラマでの家盛は、
「やさしすぎた故に母を喜ばせようと、
兄清盛を押しのけて次期棟梁になろうとした
」
という筋書きです。ですが己の責任とはいえ、自分が棟梁になる
=それまで平氏が忠誠を誓ってきた院への反旗+悪左府頼長への
加担という政治的に全くの裏目に出てしまい、なお且つ
母の宗子の心まで痛めたわけで...
「せめて帰った時には、一度だけでも」
あまりにもさわやか過ぎる家盛
“それまで目立たなかったキャラが急に目立つのは、
死亡or離脱フラグが立った証”という黄金律に、
律儀なまでに従っている家盛。
黙って家盛を見送る宗子。しかし、無駄なまでに大量に舞い落ちる
桜の花びら。佐藤義清が出家して西行に暮らすチェンジした
シーンもそうでしたが、小道具の大盤振る舞いがここでも炸裂です。
始めの一言以降ずっと無言だった宗子ママが、
家盛が立ち去ったこの時点でようやく
「家盛
」
と声を張り上げるのですが、裏返った声で言うのがいいですね。
宗子を演ずる和久井映見は、私が学生時代の頃にはヒロイン役の
常連でした。そんな人が母親役を見事にこなすようになったのですから、
私も年をとるわけだ~と個人的なことを思ってみたり。
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とはいっても、ちゃんと観た和久井映見主演のドラマは、
「夏子の酒」だけだったりするのですが...
。
場面変わって、熊野詣からの帰路にある鳥羽院御一行です。
ナレーション(頼朝)
鳥羽院の御一行は2月13日に京の都を発ち、
無事参詣を済ませた後、帰途についた。
3月15日、京の南宇治川と桂川の交わる、山崎あたりにいた
もう都はすぐ近くなのですが...
鳥羽院御一行の警護役を果たしてきた家盛
家盛の同母弟、清盛の異母弟になる頼盛。
清盛死後の源平合戦時には微妙な立場となり、
平氏一門から離れて頼朝の下へ行くことになる頼盛。
ですが、この時はそんな運命が待ち受けているなど
微塵も思わなかった頃の話です。
突然家盛が「兄上」と呟きます
たくさんいる兄弟の中でも一番心易かった
同母兄家盛の体が
落馬したその瞬間でした![]()
![]()
同じ頃幼い頃家盛と遊んだ日のことを思い出していた清盛は、
平次(家盛の幼名)が木から落ちた時のことを思い出して、
「平次
」と叫びます。
このシーンで第十四話「家盛決起」の回は終了です。
第14話「家盛決起」まとめ
①前話からの続きで、母宗子の気持ちを知った家盛が清盛に
反旗を翻す。同時進行で源氏側は父為義と長男義朝の
親子関係が険悪化。ついでに義朝と由良の夫婦仲も
ヤバいことに(これに関しては一方的に義朝が悪い
)。
②賀茂臨時祭で清盛に代わって舞った家盛を、頼長がロックオン![]()
③清盛と義朝の「頼長なんて大嫌い」同盟成立&義朝が
常盤に一目惚れ
→なっちゃん由良タンピンチフラグ成立![]()
④頼長無双で、家盛がオムコに行けない体に![]()
⑤頼長という後ろ盾を得て強気になった家盛が、ミキプルーン
父忠盛に「俺を後継ぎにしろ
」と直訴。家中は皆家盛の味方
なので清盛は荒れ狂うが、フカキョン時子さんの初めて役に立った、
無理無理すぎる「光る君は~口撃(貴方様こそが我が光る君
)」
によって夫婦の絆は強化される
⑥家盛が「嫡男の座を清盛から奪った」と頼長に報告。
家盛は頼長に利用されただけだとようやく気付き、情緒不安定化
その際の第二次頼長無双により、またしてもTV画面がBLに
⑦清盛に代わって担当した熊野詣の帰路、落馬した家盛
とまぁ色んな出来事がありましたが、結局は
悪左府頼長無双に尽きる
話でありました。ですが何度もしつこく言ってますが、
頼長と家盛のBL描写は完全なるフィクションであります![]()
頼長がバイであり、男色を政治的にも利用したのは事実ですがねぇ...
次回予告 第15回「嵐の中の一門」
家盛を焚きつけた上に、「見事なる犬死じゃ
」とご丁寧にも
家盛の父である忠盛に告げた、鬼畜悪左府頼長![]()
その言葉にキレたミキプルーンパパ盛が、
今は懐かしの「暴れはっちゃく」の親父が如く、
息子として育ててきた清盛に危害を加えて荒れ狂います![]()
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」と回答するのが精いっぱいで、酒を飲んでごまかす家盛 





























