2018年の暮れ、パート先の市役所が年末年始休暇に入ったため、私は避難用に借りたアパートで、少しずつ溜まってきた荷物を整理していました。
ケイトさんの会社に診断書も送らないといけないし、傷病手当の申請をどうするかも悩んでいます。ダメもとで申請してみるか、それとも諦めるか・・もう決めないと。
相変わらず、頭の中は同じことがぐるぐるしていて抜け出せません![]()
「iPhoneを探す」を使って、ケイトさんの居場所を確認するのは続けていました。ケイトさんの動向を気にしないようにしようとしても気になって仕方なかったのです。
今夜は町の飲み屋街にいる様子でした。もう長く一軒の店にいるみたいで。
ぐでんぐでんに酔っているんだろうなぁ・・、一緒にいる人に迷惑をかけなければいいけどなぁ。
それにしても、飲み代はどうしたのだろう?
お義母さんにもらったのかな?
看護師をしている親戚が言うように、イネイブラー(依存を助長してしまう人)がいるかぎり、治療に向かうことはないのかもしれない。本当に命がどんどん短くなっているというのに、ケイトさんは何をやっているんだろう。
相変わらず考えることはケイトさんのことばかり。
いわゆる共依存症の典型的な状態でした。
そんな中、ケイトさんの勤務先の人事課宛に手紙を書きました。
結局、傷病手当金はダメもとで申請してみようと決めました。
ただ、申請書を送る際にはやはり一筆添えないわけにもいかず、どう書けばいいのか分からないまま、いたずらに時間だけが過ぎていきます。
あぁ、明日はケイトさんの上司にも連絡を入れなきゃ。嘘は書けないから、でも礼は尽くさないと・・・。しんどいな・・![]()
面接用の履歴書も完成させないといけないし。
やりたくないことばかりでなかなか手が進まず、時間だけがかかるし、気持ちが晴れない。
重い。辛い。
泣けたら少しは楽になれるのかなと思うけど、不思議と涙が出てこない。
もう枯れたのかな。
寝ようかと思った深夜1時41分、電話のベルが鳴り始めました。
何十回鳴っていたでしょう。酔いつぶれてくだを巻きたいだけなんだろうな、どうせ今話したところで1分後には忘れてしまうんだろうな...と思いながら、着信画面に映るケイトさんの写真をただ見つめます。
しばらくして、実家に帰ったかどうか気になり再度確認してみると、どうやらビジネスホテルに泊まったようでした。
そんなお金、どこから出たんだろう
と思った次の瞬間、お義母さんに(飲み代だけでなく)小遣いもねだったのだろうと気づき、落胆していました。