「わかってくれる人がいる」
そんな安心感があったからでしょうか。

 

その日、私はホテルの浴槽にたっぷりお湯を張って、ゆっくりと浸かりました。
体も心も、少しずつほどけていくような心地よさ。
 

ああ、なんだか、やっと呼吸ができた気がしました。

夜になって、ケイトさんから着信が。
 

でも、「もう酔ってる時間だろうな…」と、電話には出ませんでした。
すると、すぐにLINEが。

 

「一生帰ってくんな さいなら」

 

……分かってはいたけれど、
それでも胸をえぐられるような一文でした。

「なんでそんなこと、簡単に言えるの?」

 


そんな悲しさをごまかすように、私はスマホを手に取り、「共依存」と検索を始めました。

 

 

以前、相談員の方に言われたことがあります。
「あなたは共依存ですよ」と。

 

その時は思わず、
『私は共依存なんかじゃない!』
と強く否定してしまいました。

 

でも今思えば、あのとき、心の奥でほんの少しだけ「もしかして…」と思っていた気がします。

 

アルコール依存症のことを調べる中で「共依存」という言葉は何度も目にしてきました。


でも、それはあくまで“誰か他の人”の話で、自分には関係ないと思っていたんです。

 

そんな私が、初めて“共依存そのもの”について、本気で調べていました。

 

 

そろそろ寝ようか…そう思っていたとき、
ふと目に留まったのが「フェミニズムと共依存概念」に関する文献。

 

読み進めるうちに、共依存の特徴や依存症の人との関係が、あまりにもリアルに、まるで自分のことのように書かれていて……。

「これ、私のことだ。」

その瞬間、雷に打たれたような衝撃が走ったのを、今でもはっきり覚えています。

 

「あぁ、私、共依存なんだ。」
「だからケイトさんと、こんなふうになってしまったんだ。」
「私の中に、問題があったんだ。」

 

…そう気づけたのは、その夜が初めてでした。

 

ベッドに入りながら、いろいろな思いが頭の中をぐるぐる。

 

「共依存ってわかったけど、じゃあこれからどうすればいいの?」
「どうすれば共依存じゃなくなれるの?」
「何を始めたらいいんだろう?」

 

答えは出ないまま、でもその夜、私は久しぶりに深く眠ることができました。

 


同じようなことで悩んでいる方へ

依存症や悪習慣を匿名で相談・克服したい方向けSNS『クイットメイト』というアプリがあります。
やめたいのにやめられない苦しみは、決してあなただけではありません。
私自身も共依存カテゴリでお世話になっていて、仲間がいる心強さを実感しています。
もし興味があれば、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみてくださいね。

ATMでホテル代を引き出して、チェックインを済ませた瞬間。


「お金って、どうしてこんなにスルスル消えていくんだろう」
 

切なさが胸をつきました。

 

通帳を見て、不安に襲われる。
 

「この先、どうやって暮らしていけばいいんだろう…」
 

そんな気持ちから、私はある決意をしました。

 

“しばらくは、一日一食でやりくりしよう”

 

その暮らしは、このあと2ヶ月も続くことになります。

 

🚌 誰にも知られないように職場へ

翌日。
ホテルを出て、一本早いバスに乗って出勤。


地元の役所で働いている私は、同僚に会わないよう、途中から歩いて職場へ向かいました。

でも、いつまでも“体調不良”という理由で欠勤はできない。


そう思って、勇気を出して上司に相談することを決めたんです。

 

🗣️ 上司との面談、そして涙

昼休み。思いきって声をかけました。

 

「あの…少しご相談したいことがあるのですが」

 

すると上司は、

 

「今、大丈夫ですよ。第1面談室が空いてるから、そこで伺いますね」
と、落ち着いた優しい声で答えてくれました。

 

面談室で私は、
夫がアルコール依存症であること、
そしてDVから逃げてホテルにいることを、震える声で打ち明けました。

 

私よりずっと若い上司は、一瞬驚いた様子を見せましたが、すぐにこう言ってくれました。

 

「他言はしません。仕事のことは気にしないで。自分を守ることを第一にしてください
「体調は大丈夫ですか?無理しないでくださいね」
「僕もどこに相談できるか、少し調べてみます。それくらいしかできないけど…」

 

その言葉に、張り詰めていた心がほどけて、涙が溢れました。
感情をこらえきれず、面談後にトイレで静かに泣きました。

 

📩 夜、届いた上司からのメール

その夜、ホテルの部屋でひとり過ごしていると、上司からメールが届きました。

そこには、たくさんの相談機関がリストアップされていました。


どれも私がすでに調べていたところだったけれど、
「あなたの力になりたい」という気持ちが、何より胸に沁みました。

 

💡 ただ、わかってくれる人がいるだけで

 

「わかってくれる人がいる」
そのことだけで、心がすっと軽くなったのです。

 

嬉しかった。
本当に嬉しかった。
初めて味方ができたような、そんな気持ちになりました。

おばちゃんの家にお泊まりして、もう2日目の夜。

 

おばちゃん、今日も15時くらいから飲み始め。


「酔ってないわよ〜」って言うけど、相変わらずのマシンガントーク💦


私はただ「うん、うん」って相槌を打つだけで精一杯。

そして――時計が朝4時を指したとき、ついに心がポキッ。


体も頭も限界オーバーでした。

 

「おばちゃんの話を聞きに来たんじゃないよ!
私の話を聞いてほしいんだよ!」

 

……そう叫びたいのに、声が出ない。
情けなくて、惨めで、涙が止まらなかった😢

 

📞 女性支援センターに再チャレンジ

「やっぱり公的機関に相談しよう!」
昨日かけたおかげでハードルは少し下がってたから、もう一度、女性支援センターへ電話。

でも今回の相談員さんの言葉――正直、刺さりすぎて泣き崩れました。

 

「あなたは共依存です。
その依存がご主人の状態を悪化させています。
共依存は“悪いこと”なんです。」

 

さらに私が「離婚は考えてないし、回復できたら一緒に戦いたい」と話すと、

 

「優しかった頃のご主人を思い出してるだけですよね?
今のご主人はDVを平気でする人。
DVは治りません。
あなたは自分の人生を生きるべきです。」

 

頭では“当然の指摘”だって分かる。
でもその瞬間は、傷口に塩どころかレモンまで絞られた気分で――📞ブツッ、電話を切ってしまいました。

 

 

「自治体の相談機関が一番だよ」って、みんな簡単に言う。


でもね、それが出来ないからこそ困ってるんだよー!

 

 

実は私、地元の役所で働いてて、しかも市民の健康管理を扱う部署😱
自分の個人情報が同僚にバレるかも…と怖くて動けない。

 

悲しいし、疲れたし、この家は底冷えするくらい寒い🥶
それに、これ以上仕事も休めない。

 

だから――明日こそ地元に戻ってホテルに泊まろう。


まずは、静かに眠れる場所で心と体をリセットしようって決めました。

 


同じようなことで悩んでいる方へ

依存症や悪習慣を匿名で相談・克服したい方向けSNS『クイットメイト』というアプリがあります。
やめたいのにやめられない苦しみは、決してあなただけではありません。
私自身も共依存カテゴリでお世話になっていて、仲間がいる心強さを実感しています。
もし興味があれば、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみてくださいね。

「こんなこと、人に話すなんて恥ずかしい…」
「いい歳して自分で解決できないなんて、みっともない…」

そうやってモヤモヤを抱え込んだまま、検索画面を閉じる日々。

でも──

 

もう、どうしていいのか分からない。

 

限界ギリギリで、県の女性支援センターに電話しました📞💦

 

ガチガチに震えた“はじめての相談”

 

「相談員は指名できません。次回も別の者になる可能性が高いです」

 

そう説明されただけで心臓バックバク😱
 

けれど受話器の向こうから聞こえたのは、
ふんわり温かい声

 

 

状況をかいつまんで話しただけなのに、

 

“誰かに聞いてもらえた”

 

その事実だけで胸がじんわり。

 

 

相談員さんは静かにこう言いました。

 

「過去の傷がまだ痛んでいるかもしれません。
専門のカウンセリングで手当てしましょう」

 

……あぁ。思い出した。

 

最初の夫との調停離婚。
束縛とDV、無理心中未遂。
 

「いつか殺される」と本気で思ったあの日。

忘れたフリをしていただけで、
傷はずっとそこにあったんだ。

最近、酔ったケイトさんの鋭い目つきに
心がザワッと反応したのは、そのせいかもしれない。

 

 

問題は山盛りてんこ盛りでした。

  • ケイトさんのアルコール依存

  • DV再発の不安

  • 私のトラウマ

  • これからの生活費…💸

相談員さんは丁寧に整理してくれたけど、


私は何から手をつければいいのか分からない。

 

とりあえずその日にできたことは、

  1. 電話をかけた自分を褒める🎉

  2. ノートに全部書き出す📝

少しだけ肩の荷が下りた…かも?

 

 

🌱同じように悩む誰かへ

 

「誰かに話すなんて無理…」って
昔の私みたいに立ち止まっている人がいたら、

勇気は“ゼロか100”じゃなくて“1”でいい

電話一本、LINE一通、
何でもいいから“1”の行動を起こしてみてね。
きっと、心の空気が入れ替わるから。

玄関を開けた瞬間、
おばちゃんは満面の笑顔で私をギュッとハグ。

「よく来たねぇ!」

その温もりに肩の力が抜けた――けれど、
次の瞬間ふわりと漂うアルコールの匂い…💦


「…こっちもお酒かぁ」 と胸がチクリ。

 

 

おばちゃんはギャンブル依存の夫と離婚し、
シングルマザーで娘3人を育て上げたパワフルウーマン💪✨


生活保護に頼らず、ガソリンスタンドで汗だくになりながら
家族を守り抜いた人。

 

そんな強さに憧れて来たはずなのに、
今夜のおばちゃんはウイスキー片手に“おしゃべりモードMAX”。

 

「あなたも大変だったわねぇ」

最初は優しく寄り添ってくれていたけど…

二杯、三杯と進むうちに
過去の武勇伝と持論が滝のように溢れ出す。

 


時計を見たら──午前3時。
私は相槌ロボットと化していました😅

 

おばちゃんは
ふたりの娘さんを亡くし、残る一人とも疎遠。


想像を絶する喪失と向き合ってきた人。

「私に比べたら、ぶらうすちゃんの悩みなんて…」

そう繰り返されるたび、胸がジクジク。

 


比べるものじゃないとわかっていても
心がじわじわ削られていく。

 

「もっと強くならなきゃダメよ」
「私はね、あんたよりずっと酷い目に遭ってきたんだから」

止まらない苦労話。


遮れない自分にも嫌気がさす。

逃げ場なし、居場所なし。


夜が深まるほど悲しみが膨らんで
ソファの端っこで小さくなる私――。

 

「ここに来たのは間違いだったのかな…」

そんな後悔を抱えたまま、
夜明け前の静けさに耳を塞ぎ、
ただ目を閉じることしかできませんでした。

 


同じようなことで悩んでいる方へ

依存症や悪習慣を匿名で相談・克服したい方向けSNS『クイットメイト』というアプリがあります。
やめたいのにやめられない苦しみは、決してあなただけではありません。
私自身も共依存カテゴリでお世話になっていて、仲間がいる心強さを実感しています。
もし興味があれば、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみてくださいね。