ZDNet の記事によると、仮想化技術がだんだんと具体的な形となっていっている現状について語られてます。
仕事柄、仮想化技術人気に乗じてビジネスを展開していきたーいと思っているのですが、「仮想化は必要か?」とそこらへんに関係する人に聞いてみても今ひとつ反応が鈍い。IT 系ニュースサイトで書かれていることと、かなり温度差を感じてます。
過去の例からいうと、「企業向けシステムの OS において、Linux くる!」とか「オープンソースがくる!」とか言われてだいぶ普通になるのに、ま、1~2 年はたってからのことが多いので、仮想化技術も今後 1~2 年といったところでしょうか。
つまり、今のうちに種をまいておく必要があるということですね。ぐふふ。quitada 注目の仮想化技術を列挙してみます。どちらかというと、興味あるのはサーバ仮想化ですね。
VMWare ESX Server
従来版は汎用 OS 上で VMWare を動作させて、その上で仮想マシン(何かの OS)を動かすというパターンでした。
VMWare ESX Server は、マシン上で直接 VMWare を動かして、その上で仮想マシンを動かします。つまり、今までの汎用 OS のレイヤがない分、リソースを効率的に利用できるということですね。これがでてきたから、企業システムで仮想化技術の導入が現実味を帯びてきたと思われます。
ただ、デバイスドライバは VMWare ESX Server 側で用意しなきゃならないので、VMWare ESX Server に対応したマシンを使う必要がありますね。
Paravirtualized Virtualization
日本語では、準仮想化とか言われてるようです。VMWare は、仮想マシンとして VMWare 専用のものは必要ないです。一方、オープンソース系仮想マシンモニタである
Xen は、仮想マシンは Xen 用のものを使う必要があります。Xen のようなアプローチを、Paravirtualized Virtualization といいます。
Paravirtualized Virtualization の良い点は、仮想マシンを仮想マシンモニタに最適化できるので、パフォーマンスが優れているところです。欠点は、まさに仮想マシンを仮想マシンモニタにあわせてビルドする必要があところです。手間もかかりますし、ソースコードが公開されていないベンダ独自仕様の OS(Windows とか)は、そのベンダが対応版をださないと、仮想マシンとしてインストールできません。ただこの欠点も、CPU ベンダが CPU 自体に仮想化支援機能(
Intel VT とか)を入れてきていて、これに対応すれば Paravirtualized Virtualization なアプローチの仮想マシンモニタでも、仮想マシンに手を加えることなく動作可能みたいですね。実際、Xen 上で Windows を動かした例もありますね。↓こちら。
WebLogic Server Virtual Edition
WebLogic Server といえば、
SOA ベンダ BEA システムズ社の java アプリケーションサーバですが、これを汎用 OS なしで仮想マシンモニタ上で直接動作させようというのが WebLogic Server Virtual Edition。詳しくは、↓こちらの記事とか参照。
6 月までに出荷といいつつ、まだ出荷されてないようですが…(2007 年 7/16 現在)。
ともあれ、記事をみる限りは、Liquid VM という、仮想マシンモニタの Hypervisor 上で動作する JVM があって、その上で WebLogic Server を動かしたものが WebLogic Server Virtual Edition のようですね。つまり、Liquid VM を使えば、WebLogic Server に限らず、それ以外の java アプリケーションも動かそうと思えば動かせるようで。まさに、夢の java OS ですよ。
仮想化という観点からは若干はずれますが、Liquid VM のように特定目的の軽量 OS ベースのアプリケーションを、仮想マシンモニタ上で動かせば、今までハードウェアだったアプライアンス製品を、ソフトウェアで実現できそうな予感。そういう観点で、仮想マシンモニタ上で動作する軽量 OS ベースのソフトウェアアプライアンスの開発って、新興ソフトウェア企業が今後飛びつきそうなネタかも。