前回の記事では、
英語が突然聞こえるようになる「アハ体験」
について書きました。
実際、私自身もアメリカ留学中にこの経験をしています。
最初はネイティブの英語がほとんど聞き取れませんでしたが、
半年ほど経った頃、テレビのニュースや天気予報を聞いていて
「あれ?普通に聞こえている」
と気づいた瞬間がありました。
今振り返ると、その頃には
(集中した)リスニング訓練が1000時間程度
に達していたのではないかと思います。
「1000時間の壁」はよく言われる
英語学習の世界では、
「リスニング1000時間」
という言葉がよく出てきます。
つまり、
英語の音に慣れるには
約1000時間のインプットが必要
という考え方です。
もちろん個人差はありますが、
多くの学習者の経験談を見ると、
数百時間〜1000時間のあたりで
リスニングが急に楽になる
というケースは確かに多いようです。
なぜ「急に聞こえる」ようになるのか
ここで重要なのは、
実際には突然能力が上がるわけではない
ということです。
その前に
長い蓄積
があります。
リスニングでは、脳の中で次のような処理が行われています。
-
音声を識別する
-
単語を認識する
-
文構造を理解する
-
意味を理解する
日本人の場合、最初はこの処理が
音
↓
単語
↓
意味
という3段階処理になっています。
だから
処理が遅い
のです。
しかし、ある瞬間に回路が変わる
十分な量の音声インプットを積むと、
脳の処理が
音
↓
意味
という形に変わります。
つまり
英語を英語のまま理解する回路
ができるのです。
この切り替えが起きた瞬間、
学習者は
「突然聞こえるようになった」
と感じます。
日本人がリスニングで苦労する理由
日本の英語教育は長い間、
読むこと中心
でした。
そのため多くの学習者は
-
英文は読める
-
文法も理解できる
のに、
音声になると理解できない
という状態になります。
つまり
音と意味が結びついていない
のです。
リスニング訓練を続けることで、
この結びつきが徐々に強くなります。
実は「停滞期」が一番重要
興味深いのは、
ブレイクスルーの直前には
長い停滞期
があることです。
多くの学習者が
-
全然聞こえるようにならない
-
上達している気がしない
と感じます。
しかし、
その状態を乗り越えた先で
理解が一気に進むことがあります。
リスニングは「量」がものを言う
結局のところ、
リスニング能力を高めるためには
一定量の音声インプット
が不可欠です。
特に重要なのは、
-
毎日聞く
-
できるだけ長く聞く
-
実際の英語を聞く
ことです。
その積み重ねが、
ある日突然
英語が自然に聞こえる瞬間
を生み出します。
英語学習はある日突然楽しくなる
もし今、
「英語が全然聞こえない」
と感じている方がいても、
それは決して珍しいことではありません。
多くの人が
長い停滞期
を経験しています。
しかし、その先には
突然世界が変わる瞬間
が待っているかもしれません。
英語学習とは、
実はそういうものなのです。



