Wikipedia ウィキペディア 完全活用ガイド
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【オリジナル投稿】英語が出来ないと「大損」をする?
・2016-11-04 22:03:21
・テーマ:英語学習/教育全般
※本投稿に先立ち、過去記事の一部の数値データをアップデートしています。
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「現代ビジネス」に「赤羽 雄二氏」が下記記事を投稿されています。
同記事の中で、最も私の目を引いたのは、「世界の情報の一部だけが日本語で流れている」というくだりです。
以下に、その一部を抜粋引用させていただきます。
「日本語での情報はあふれているが、実はかなりの部分が重複しており、本当に重要な情報はカバーされていないことが多い。したがって、英語のブログ記事、新聞記事、資料等をほとんど読まない日本人は、世界共通のニュースから置いてけぼりになっている。新聞、テレビ、ウェブとも、一部の情報だけが何度も重複して報道されており、量的には相当多く見えるため、問題意識を持っていないとそれらの情報を消化するだけで一日が終わってしまう。全世界的に流通している重要な情報が100とすると、そのうち20、よくて30程度が繰り返し繰り返し報道され、残りはほぼ存在しないのと同じ扱いになっている」
これは、私自身が従来から感じている認識/懸念でもあります。
もう一つの「分かりやすい例」がこちらです。
私もよく利用している「Wikipedia」ですが、「英語版」と「日本語版(注:ウィキペディアと呼称)」があることをご存知でしょうか?
実は、英語版の記事が「6,838,350+」存在しているのに対して、日本語版の方は「1,419,467+」しか存在しません(注:2024年6月20日現在のデータ;本再投稿に合わせて改訂済み)。そうです。なんと「5倍近くもの開き」があるのです。
すなわち、極めて乱暴な表現ではありますが、英語を使わない(注:この場合は「読み」ですが)と、利用できる情報量が「1/5」に減ってしまうのです。
「たった1/5しかない」しかも「往々にして(翻訳作業を必要とするなど)遅れが出てしまう」情報だけしか利用出来ないのでは、個人でも会社でも国家でも、競合他者に伍して戦えるはずがないではありませんか。
「日本人の英語力」というと、とかく「英会話能力(の低さ)」の方に焦点が当たりがちですが、この「英語の文章をふつうに読みこなせる能力(の低さ)」も、相変わらず大きな課題のまま残っていると思います。
【編集後記】
ちなみに、Wikipediaの「記事数」では「わずか5倍m程度の開き」に過ぎませんが、これがネット上のすべての情報となると、「格段(100倍以上?)の開き」があるとも言われているようです。
【編集後記2】
一方で、こんな「反論」もあるようです。
「日本語でしか情報を得られない(または日本語の方がより良い情報を得られる)ものもある」と。
そのこと自体はまったく否定しませんし、至極当たり前のことだと思っています。
当然、日本のことは日本語で、韓国のことは韓国語で、中国のことは中国語で、それぞれ受発信した方が良いに決まっています。
私がこの日記で言いたかったポイントは、世の中に流布している情報の「大半」が英語で受発信されており、それに直接アクセス出来ないと「失うものも多い」ということなのです。
たいていは、そのこと自体に気付くことすらないのでしょうね。
でも、それで「大怪我をしないですむ時代」は(少なくともビジネスの世界では)過ぎつつあるように感じています。
【編集後記3】
ちなみに、私の「日本人ビジネスマンとしての最大の強み(の一つ)」は「英語による受発信(入出力)が周りの誰よりも速いこと」です。
そうなのです。
「日本の現状」を憂う一方で、他ならぬ私自身が「その恩恵」を最も大きく受けているという事実は、実に「皮肉」なものですね!