TOEIC990点の実力とは? | ニッポンを元気にする英語!

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日系企業で計4回10年超の海外生活を経験(注:その後外資系企業を経て独立起業)する中で、世界における日本のプレゼンスが年々落ちてきていることに強い危機感を覚えています。英語学習に資する情報発信を通し、少しでも日本人の実用英語力の底上げに貢献できれば幸いです。

※過去の「埋もれた?ブログ記事」からの再発掘&追記修正版です。

 

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これは、「ある偉い方」が別の方(注:ともに日本人)に私を紹介した時に言われた言葉です。

 

「この人はTOEIC990点だから(=すごく英語が出来るんだよ)!」

 

ちなみに、私の「人となり」を表現するのに「英語しか取り柄がないと言うことかい!」と突っ込みを入れたくなる気持ちは、ここではひとまず置いておきましょう(笑)。

 

実は、私が保有している「5つの英語資格」のうち、いつも真っ先に取り上げられるのが、なぜかこの「TOEIC990点」なのです。

 

まあ、それだけTOEIC試験が(日本で)ポピュラーになっているという証拠なのでしょうが、問題はここからです。

 

「TOEIC990点」=「TOEIC満点」=「完璧な英語力」

 

と誤解されることがとても多いのです。

 

※ちなみに、「英語が出来る」=「プロ並みに(会議)通訳が出来る」という誤解もどうにかして欲しいですね。後者は、特別な「スキルセット」が必要で、私にはその訓練が不足していると自己認識しています。

 

さすがに、自分でも「TOEIC990点までの実力」はあると思っていますが、「それ以上の実力の有無」については、大変心もとない限りです。

 

所詮TOEICは「990点の実力までしか測れない試験」であり、いくらその試験で「満点」を取っても、「完璧な英語力からは程遠い(ことが多い)」と言わざるを得ません。

 

実際、「本来であれば2000点を取れるほどの超実力者」も、私のように「ギリギリ990点が取れる程度のエセ実力者」も、TOEIC試験のスコアだけを比べると「同じ上限(990点)止まり」となってしまうからです。

 

高学歴のネイティブ・エリートだけでなく、日本人の中にも、「この人の英語力には到底かなわない」と感じさせられる「達人」の方々は、私の身の回りにも結構いらっしゃいます。

 

「少しでも彼らの域に近づきたい!」

 

そんな想いで、日々英語学習に努めている次第(注:正確には努めようとしているだけかも・・・)です(笑)。