TOEIC試験は、リスニング力や読解力だけで勝負が決まる試験だと思っていませんか?
実は、多くの受験者が見落としている「盲点」があります。
それが――
マークシート(マーキング)です。
■ TOEICの試験時間には「黒塗り時間」も含まれている
TOEICは、
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Listening:約45分
-
Reading:75分
と明確に時間が設定されています。
しかしここで重要なのは、
👉 問題を解く時間だけが与えられているわけではない
という点です。
当然ながら、
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解答を判断する時間
-
マークシートを塗る時間
すべて込みで試験時間なのです。
■ 私自身が体験した「100%正解なのに時間切れ寸前」
以前、久しぶりに公式問題集を本番形式で解いたことがあります。
結果は――
✅ 正解率:100%
ところが。
Part 7の途中で時間切れになりかけました。
なぜか?
原因はシンプルでした。
マークが遅かった。
読めている。
理解できている。
正解も分かっている。
それでも間に合わない。
これは衝撃でした。
■ マーキング時間を“定量化”してみる
ここで冷静に計算してみましょう。
TOEICは 200問 あります。
仮に1問のマーキングにかかる時間を:
-
丁寧に塗る人:2秒
-
少し慎重な人:3秒
-
のんびり派:4秒
とします。
▼ 合計時間
| 1問のマーキング時間 | 合計 |
|---|---|
| 2秒 | 約6分40秒 |
| 3秒 | 約10分 |
| 4秒 | 約13分20秒 |
つまり――
最大で13分以上が「塗るだけ」で消える可能性がある。
これはもう無視できる時間ではありません。
■ 13分あれば何ができるか?
TOEIC Readingで考えてみましょう。
13分あれば:
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長文セット(Part7)を 2〜3セット 解ける
-
設問先読みが可能になる
-
見直し時間が生まれる
逆に言えば、
マーキングが遅いだけで
本来取れるスコアを失っている可能性がある。
これは「英語力」の問題ではありません。
試験技術の問題です。
■ なぜ日本人はマーキングが遅くなりやすいのか
多くの受験者は学校試験の感覚で、
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丁寧に
-
完全に
-
枠いっぱいに
塗ろうとします。
しかしTOEICでは重要なのは:
✅ 読み取れる濃さ
✅ 機械が認識できること
であって、
美しい黒塗りではありません。
■ 筆記具もスコアに影響する
ここで意外と大きいのが筆記具です。
一般的なHB芯の場合:
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摩擦が大きい
-
塗りつぶしに時間がかかる
-
手が疲れやすい
一方で、
✔ B〜2B程度の芯
は、
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少ない力で濃く塗れる
-
スピードが上がる
-
手の疲労が減る
というメリットがあります。
特に最近はマークシート専用シャーペンもあり、
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芯径
-
摩擦
-
濃さ
が最適化されています。
これ、実は軽視できません。
■ TOEICは「時間配分ゲーム」でもある
TOEIC高得点者ほど共通しているのは、
英語を速く処理しているだけではない
という事実です。
彼らは:
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マーキングを最小時間で済ませ
-
視線移動を減らし
-
次の情報処理へ即移行している
つまり、
脳のリソースを英語理解に集中させているのです。
■ 英語力 × 試験技術 = スコア
TOEICスコアは次の式で決まります。
スコア = 英語理解力 × 時間運用力
どれだけ英語ができても、
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塗るのが遅い
-
解答転記で迷う
-
手が疲れる
これだけでスコアは下がります。
逆に言えば、
英語力を上げずに点数を伸ばせる領域が存在する。
それがマーキングです。
■ 今日からできる改善ポイント
✔ ① マーキング速度を測る
公式問題集で「塗る時間」を計測する。
✔ ② 一問一塗りを習慣化
まとめ塗りはミスと時間ロスの原因。
(特にListening)
✔ ③ 筆記具を最適化
HB固定をやめて試す価値あり。
✔ ④ 「塗りは作業」と認識する
思考を止めないことが重要。
■ たかがマークシート、されどマークシート
TOEICは英語試験ですが、
同時に
高度に設計された時間管理テストでもあります。
読む速さ。
聞く速さ。
判断の速さ。
そして――
塗る速さ。
ここまで含めて、初めて本当の実力が発揮されます。
もしあなたが、
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Part7がいつも時間不足になる
-
実力より低いスコアだと感じる
-
解けているのに間に合わない
そう感じているなら、一度だけ意識してみてください。
「マーキングに何分使っているか?」
スコア向上の鍵は、意外なほど手元にあります。
