心配の種は五分の自我から | 新地球時代を生きよう!Dr.恭子の元気が出るブログ

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スキルス胃癌で胃を全摘後も大好きな内視鏡を握っている内視鏡医です。
南米ボリビア に子連れ赴任、フランスで料理修業、現在は神人さん講演会で真実を学びながら、毎日を明るく元気に生きていく秘訣をブログで書いています。

今日は病院で仕事の日でした🏥


今日の患者さんは珍しく心配性なキャラの方が多く、気がつけば予定時間をオーバーしてお話を聞いていました。


ある方は、今年の春に不整脈がきっかけで心不全を起こし、その後体重が激減して何を食べても美味しくなくなったとのこと。

1年前に胃カメラの検査に来られた時より随分痩せていらっしゃいました。


しかし。


そんな状態でも、長年通い続けているジムには週4日通い、いっこうに運動を減らす気配はない様子。


「ゆっくり体を休めなきゃ、体が参っちゃってるよ」と話したものの、「せめて自転車くらいは…」とエアロバイクを漕ぎたそうな顔をされていて、私は内心、「こりゃ、絶対にエアロバイクを漕ぐだろうな」と確信しました😅


心配事があろうと、自分的ルーチーンをやめられない小さな自我が、「なかなか良くならない汗」に繋がっているんだなと。


そしてもう一人。


こちらの心配性さんは、食道癌を手術して丸5年経った方で、時々夜間に消化液が逆流すると困った表情でお話しされました。


私も胃がないので、その状態は良く分かります。


物理的に逆流を防ぐには頭を高くして寝るしかないため、私は電動ベッドで頭側を上げて寝ているのですが、この患者さんは「5センチくらい上げて寝ているんだけど、時々逆流するんだ」と話されました。


「もう少し上げてみたら?案外、7センチとか8センチとか、微妙だけど自分的に絶妙な高さってあるんだよ」と話したけれど、患者さんの顔には「そこまではやらない…」と書いている😅 苦笑


これまた小さな自我が、最後の突破口を邪魔しちゃうんだよねと、妙に納得しました。


自分的にはすごく心配で、なんとかしたいと思っているのに、小さな頑固が最後まで折れない頑なさとなって、せっかく良くなる可能性に辿り着けないんだなと。


それは患者さんに限らず、私自身にも似たような要素があるので、「絶対にこうした方がいいよ」と強く言い切れなくて、あとは本人次第だなと。


心配性な部分も、五分の自我と言ってもいいくらい小さな頑固も、その人の大事な一部なのだから、むやみに無くすことはできない。


そんなわけで。


伝えるべきことを伝えたら、あとは各々のペースで気づくタイミングがやって来るだろうと、おおらかな視点で見守ることに。


案外、患者さんは、“正解”より“見守り”を望んでいるのかもしれません🍀




お正月バージョンのチコちゃんと🎍